決着
リチェリアとディーネが龍儀救出のために海に向かった直後
ライカやモルガン達は空中を自在に浮遊し全身から攻撃してくるシーサーペントに苦戦していた。
「どうする、モルガン?このままだとじり貧だぞ!」
「わかっている。もう少し待て。」
そう言ってモルガンはシーサーペントをじっくり観察していた。
「なるほど。ラッガー、あの技は後何回撃てる?」
「あ、ボルケーノインパクトならまだ撃てるぞ。」
「よし。ラッガー、私の合図であれの頭部に向かって撃ってくれ。」
「おぅ。」
モルガンはラッガーに指示を出した後、シーサーペントに攻撃しながら、キラリネやルリカにも何か指示をしていた。
そして、ラッガーがシーサーペントの下に着いた瞬間、
「ラッガー、今だ!撃て!」
「おぅ!ボルケーノインパクト!」
モルガンの合図でラッガーはシーサーペントの頭部にボルケーノインパクトを放った。それを見たキラリネが下から広範囲の光の光線を放ち、ルリカは風魔法を放った。すると、シーサーペントは上に誘導され、直立状態になった。そこにゴルディ達が氷魔法を放つことで逃げ場を失ったシーサーペントは風と氷に包まれ、凍ってしまった。
「今だ!全員、攻撃しろ!」
モルガン達は各々の魔法攻撃をシーサーペントに攻撃し凍ったシーサーペントは砕けていった。
「やったー!」
「まだだ。まだ、敵のボスがいる。今すぐ援護に向かうぞ!」
モルガン達がリチェリア達の救援に向かおうとした時、海から大きな波しぶきがした。
海中
「悪いけど、海の戦いはあんただけの専売特許じゃないからね!リチェ、今よ!」
ディーネの合図でリチェリア龍儀を抱えたまま、周りに風を纏い二人に突っ込んできた。リチェリアの風に巻き込まれたローレライは必死に抵抗し、ディーネの拘束を破ったが抜け出せず、そのまま海上に向かった。
海上
モルガン達が甲板から海を見ると大きな波しぶきとともに、ローレライ、ディーネ、そして龍儀を抱えたリチェリアが出てきた。
「げほっ、けほっ。助かった。ありがとう、リチェ、ディーネ。」
「お礼はまだよ。行くよ、龍儀。」
「あぁ!」
龍儀達は落ちるローレライを追撃に向かった。
「まだまだぁ!」
ローレライは落ちながらもシーサーペントを2体だして応戦してきた。1体はディーネが水魔法で攻撃を防いだがもう1体が龍儀達に向かった。
そこにモルガン達が各々の魔法攻撃で迎撃をした。
リチェリアはシーサーペントが怯んだ隙に龍儀をローレライに向けて投げ飛ばした。
「甘いね。また海に入れば同じこと!」
「そう、だから同じようにはしない!」
リチェリアは龍儀を投げ飛ばした後、すぐに海に向かって氷魔法を放った。
「《シルバーワールド》!」
リチェリアが放った氷魔法が海に当たると辺り一面、海が凍ってしまった。
「嘘!」
ローレライは驚きながら氷を割ろうと攻撃するが一切割れなかった。氷の上に着地したローレライが上を向くと刀を構えた龍儀がこちらに向かってきた。
「嘗めないで、《アクアショット》!」
両手を合わせ放たれた水の弾丸は龍儀の刀を弾き飛ばした。
(くそ、もう魔力はほとんどない。)
武器を錬成するだけの魔力がなかった龍儀はそのまま拳を握った。
「あれ?」
武器がなくなってもこちらに向かって拳を握った龍儀にローレライはすかさずアクアマシンガンは連射した。連射された水の弾は龍儀を貫くがそれでも龍儀は拳を緩めることなくローレライに向かった。
ローレライが撃ち続けていると足が凍らされていることに気づいた。リチェリアやモルガン達が氷魔法で静かに凍らしていたのだ。
そして、リチェリア達がローレライの両手を凍らして拘束した。
「え、ちょっとヤバい。ま、待って待って!」
ローレライが叫ぶも龍儀はそのままローレライの顔面におもいっきり拳を叩き込んだ。
氷は砕け、目を回しながら倒れて気絶するローレライ。龍儀はその隣で仰向けに倒れ込んだ。
「もうしばらくは海に潜りたくない。」
綺麗な夕日が龍儀達を照らす中でローレライ海賊団との戦いは幕を閉じた。
次でローレライ海賊団討伐編は終了です。
予定より大長編になってしまった。




