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【完結】転生極道は異世界でも家族をつくりたい  作者: 鎌宮 和明
第1章《出会い》ローレライ海賊団討伐編

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弱いあたしを超えるために ライカvsザンツァー

ネイリス撃破後のグレンのステータス


《グレン・バーンスレイン Lv77》

HP 4389/4389 MP 280/280

AT 1000 DF 620 SP 650

アビリティ[無し]


海賊船突入後

「また、会ったなぁ。」

笑いながら現れた熊の獣人、ザンツァーはトルクラ、ノリオ、ライカのの順に見た後、余裕のある笑みを消し、真面目な顔になった。

「・・・やめだ。」

「?」

「この短時間の間に何があった。すっかり怯えた子犬から凛々しい狼の面になってやがる。あの時のままならいたぶってやろうと思ったのに変更だ。全力でてめえを倒す。俺より若い、小さい、一度勝った。そんな慢心はしねぇ。本気だ。小娘、その目にあった戦いをしてくれるんだろ。・・・来い。」

「うん・・・みんな、ここはあたしが相手する。先に行って。」

「問題ないようじゃ。行くぞ、トルクラ。」

「えぇ。ライカ、くれぐれも気をつけるように。」

「・・・うん!」

トルクラ達はライカを残し、先に行った。ライカはザンツァー相手に睨み、一歩も退くことはなかった。ザンツァーもそんなライカを見て警戒していた。

沈黙が続く中、先に動いたのはライカだった。勢いよく走りだし、ザンツァーに接近した。ザンツァーもライカ目掛けてパンチを打った。ライカはパンチをかわし持っているナイフをザンツァーの腕に刺したが、深く刺さることはなくすぐに振り払われた。ライカは体勢を崩さず着地するが着地した瞬間にザンツァーはライカを蹴り飛ばした。

後ろにあった樽や木箱に当たり、倒れるライカ。しかし、ライカは頭から血を流しながらも立ち、ザンツァーを睨み付けている。

「本当に何がお前を変えたんだ。」

「決心。」

「なるほど、次は守り抜くってか。いいぜ、来いよ。」

再びライカはザンツァーに向かった。ザンツァーはパンチを繰り出すが次は素早く動きながら攻撃することで致命傷を喰らわないようにしていた。

「いいぜ、いいぜ!これくらいやってもらわねぇと張り合いねぇぜ!」

ザンツァーはライカの攻撃を受けても尚、倒れることなく拳を振りまくっていた。そのうちの一発がライカに当たるがライカは拳を掴み、ザンツァーの腕の上を走ってザンツァーの頬を引っ掻いた。

それでも、ザンツァーは怯むことなくライカを掴み投げ飛ばした。そのまま、ライカに突っ込むがライカも負けじとザンツァーに風の刃で牽制した。

ザンツァーは気にせず突っ込んでいくがライカに近づいた瞬間、ザンツァーの顔中に噛まれたような痛みと切り傷が付いた。

ライカがザンツァーの顔に狼の形をした風魔法をぶつけたのだ。その見た目はまるで、

「これはドーベルの技を真似た技。名前は《ライカファング》!」

顔を抑え、後ろに下がるザンツァーはライカの目を見て笑いだした。

「痛いなぁ。本当にいい目をしている。油断しているつもりはなかったが、ここからは俺もその目にあった戦い方をするぜ。」

そう言ってザンツァーは両手を床に叩きつけると周りにいくつもの魔法陣が現れ、そこから土でできた棘が大量にでできた。

ライカを含めノリオやトルクラ達にも攻撃が及び、それを避けた。そして、ザンツァーを見るとザンツァーの体には土でできた鎧が着いていた。

「本来、これはこういう使い方はしねぇがお前相手にはこれくらいやらねぇとヤバそうだ。」

ザンツァーは腕を土で纏うと棘を生成し、ライカを殴ってきた。ライカも負けじとライカファングを撃つが鎧も棘も壊すことが出来ず、まともにくらい吹っ飛ばされた。ライカは倒れた後も立ち上がり、速さで勝負を仕掛けた。

しかし、速さで勝てないと判断したザンツァーは辺り一面に魔法陣を敷き、ライカはそれを踏んでしまい棘に貫かれた。

「こいつは《グランドマイン》。お前のように動きまくる相手用の技よ。もうその足じゃあ速く動けねぇだろ。」

片足を抑え踞るライカ。それでも、無理矢理立ち上がりザンツァーを睨み付けた。

(リューギはこれぐらいで倒れなかった。どんだけ傷付いても諦めなかった。最後まで戦って守り抜いた。あたしもリューギみたいに、あの日、グレンを守った時のあたしみたいになるために!)


一回目の交渉が終わった夜

「最初はそんなのでいい。きっかけなんてそんな些細なものだ。後はそのきっかけをどうするかだ。大丈夫だ、ライカ。お前はまだ守れるものを失ってはいない。お前はこれから強くなれる。」


(強くなれると言ってくれたリューギの隣で戦い、守るために!何もできなかったあたしを超えるために!)

ライカは幼い頃を思い出していた。


「ライカ、この技は何の属性も付与しない純粋な魔力を両腕に流して相手の体に放つ技だ。こいつは相手の中に魔力を流し内部からダメージを与える。威力は抜群だが、その反面ダメージが自身にフィードバックする上にしばらく魔法が使えなくなる。使う時は見極めろ。」

そう言って男は両手に魔力を流し岩に突きだした瞬間、岩は砕け散った。

「どうだ、ライカ。いつか戦いから逃げられない時がくる。その時のためにも覚えといて損はないぞ。覚えてみるか?」

「うん、お父さん。」



ライカはザンツァーに向かって走りだした。グランドマインや土の槍をかわしながら近づいた。ザンツァーも腕に土魔法を集中させて、パンチを繰り出した。そのパンチはライカの頬をかすり、ライカはザンツァーの懐まで近づいた。そして、


「ライカ、この技は獅子のように猛々しく、狼のように気高く撃つことから俺はこう名付けた。その名は・・・」


「《レオ・ウルフェス》!」

ライカは両手に魔力を流し、ザンツァーの胸に突きだした。その瞬間、土の鎧は砕けザンツァーは血反吐を吐きながら倒れた。

両腕に激痛がはしるも歯をくいしばって我慢するライカ。

「その技、昔、グレゴリオから受けたことがあるな。」

「・・・あたしはグレゴリオ・ウォルフィルの娘、ライカ・ウォルフィルだよ。」

「はは、なるほど通りで。俺はヤバい狼を覚醒させたか。黄金色の猛狼の娘なら白銀の狼姫ってか。」

そう言ってザンツァーは気絶した。

「白銀の狼姫。なんかカッコいい。」

ライカは倒れそうになるが寸前のところでノリオがライカを支えた。

「まったく、素晴らしい子じゃ。」

「えぇ、よく頑張った。ライカ、後は私達が頑張るので今は休んでください。」

ザンツァーに勝利したライカはそれを聞いてゆっくりとノリオの腕の中で眠った。

ザンツァーのステータス


《ザンツァー・ゴーギャン Lv220》

HP 37600/37600 MP 1700/1700

AT 2610 DF 2490 SP 1384

アビリティ[忍耐]

ダメージを受ければ受けるほどDFが上昇する

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