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潜入

 クラッガンドに向かう龍儀達。道中、領主をしているアルシャナの父親のことを聞いていた。

「パパの名前はアンドリュー•クライマル。ママはシャリア•クライマル。パパもママも優しくて領民に慕われていたわ。決して裕福ではなかったけど平和に暮らしていたわ。••••」

 それからアルシャナは涙を流しながら話す。事の始まりは龍儀達がセイントフォールのオチミヤビ事件が解決した後だった。クラッガンドにオチミヤビの噂が広まった。最初は凄い強化薬というだけだった。しかし、その強化薬が経口摂取、経血摂取と様々な接取方法がある上に今までの強化薬にはない甘い味に加えステータスを大幅に上昇させる、鎮痛効果もあり絶大な人気を得、瞬く間にオチミヤビが広まった。もちろん、最初は警戒していたアルシャナ達だったがアンドリューが裏でオチミヤビを購入、使用した結果、オチミヤビを欲しがるようになり金の亡者になってしまった。それからは金のために周りに戦争や略奪をするようになってしまった。

 アルシャナが話を終える頃にはもうクラッガンドは目の前にあった。ヘイサゼオンみたいな塀に囲まれた街の周りには戦火の跡が生々しか残っていた。

「大丈夫?」

「まるでアヘン戦争だな。」

「まずはオチミヤビを密輸、密売している奴を探そう。」

 龍儀達はクラッガンドに入る前に近くにあった小屋に移動した。小屋に入って周りの安全を確認し月影が背負っている少年を寝かせると蛇谷が地図を拡げて作戦を話し始めた。

「班を3つに分ける。まずはアルシャナと少年の安全確保組を月影、ライカ、レタルにお願いする。次にアンドリューの屋敷に行って情報収集する組だ。これは俺とグレン、ルリカ、セレナ。最後にクラッガンド内で暗躍している奴の捜索、確保組。これを親父、リチェリア、ローレライ、ガーベラにやってもらう。」

「「「え〜!」」」

 蛇谷が決めた班分けにライカとガーベラとローレライが文句を言った。

「なんであたしがリューギと一緒じゃないの!?」

「それよりなんでこの海賊と一緒なんだ!?リーダーと一緒がいい!」

「それはこっちの台詞だ山賊!」

 不仲なガーベラとローレライが互いの額をぶつけて睨む。

「まず、アンドリューはここの領主。その彼に会うには正規の冒険者が依頼のために来たという設定で行くのが一番自然。お前達、パッと見正規に見えない。」

 蛇谷の発言に2人は黙ってしまう。確かに2人とも海賊と山賊なため見るからに怪しい。

「その点、グレンやルリカはパッと見て冒険者と分かりやすいから話が進めやすい。」

「じゃ、じゃああたしは?」

「親父の班が一番危険だ。だから、危険を察知出来そうな面子で行ってもらうことにした。」

「ん〜?」

「ライカを危険な目に合わせたくないってさ。」

 まだ納得出来ていないライカに龍儀が優しく説得する。ライカは龍儀の説得で渋々蛇谷の指示に従うことにした。

「よし!じゃあ潜入作戦開始!」

 アルシャナと少年の護衛組以外の2つの班がクラッガンドに潜入して行った。

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