表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】転生極道は異世界でも家族をつくりたい  作者: 鎌宮 和明
第3章《家族》 最終編 蛇龍抗争編
272/423

龍に憧れた蛇

「蛇はその先か?」

「そうだ。」

 龍儀が聞くと月影はあっさり答えた。龍儀は月影の後ろにある扉に向かって歩く。龍儀が月影の隣を進むが月影は目を瞑り微動だにしない。それを見たリチェリア達も龍儀の後をついて行こうとすると目を開けた月影が立ちはだかって止めた。

「悪いな。蛇谷と龍儀の戦いを邪魔されたくないんでね。ここで俺の相手をしてもらおう。」

「あんた1人で私達とやり合う気?」

「それほど強いのよ彼。」

 月影と初めて会う恵葉は甘く見ているとリチェリアが鑑定するように恵葉に言った。恵葉もリチェリアに言われるがままに月影を鑑定した。


《月影 重虎 Lv211》

HP 30000/30000 MP 1557/1557

AT 2999 DF 2901 SP 1684

アビリティ[超人]

全ての身体能力とステータスが10倍になる


「何あれ?充分強いっていうかアビリティが卑怯じゃない?」

「言ったでしょ。彼、ステータスだけなら私達以上よ。」

 月影のステータスに恵葉が戦く。リチェリアとオルガロッドは以前月影と出会っていて彼のステータスは知っているため恵葉ほど驚いてはいない。しかし、ステータスに限っていえばアビリティのこともあり月影が圧倒的に上だった。

 それでもリチェリアは逃げずレイピアを構える。オルガロッドも剣を構えると恵葉も剣を構えた。それを見た月影はボクシングのポーズをとって構える。

「安心して。私達も龍儀の戦いの邪魔をするつもりはないわ。」

「そうか。まぁ、暇潰しと思って気楽にかかってこい。」

 月影がそう言って上着を脱いだ。背中には三日月と白い虎が描かれている。月影は再びボクシングのポーズをとって挑発する。リチェリア達はその挑発に乗り一斉に月影に向かって攻撃を仕掛けた。



 一方、龍儀が扉を開けると狙撃銃を持っている蛇谷がいた。どうやら、龍儀がくるまでここから狙撃で仲間を援護していたらしい。蛇谷は龍儀が来たのを気配で感じるとゆっくりとこちらを向き狙撃銃を置いた。

「凄いだろ。みんな俺達のために戦っているんだぜ。」

「ああ。ありがたい。」

 蛇谷が下を見るとそこは戦場だった。飛び交う魔法、燃える街、崩れる建物。龍儀はあちこちから上がる煙を見ながらゆっくりと蛇谷に近付く。ある程度近付くと止まって蛇谷に質問した。

「蛇、お前にとって俺ってなんだ?」

「憧れ。超えるべき壁。そんなところか。俺はお前になりたかった龍儀。桜を失ったあの日からお前は前に進み続けた。どんな困難も逃げず迷わず突き進む姿に憧れた。」

 蛇谷派そう言うと上着を脱いで背中の入墨が露になった。依頼書に書いてあったのと同じ虹の輪を潜る白蛇だ。

「俺は龍になる。天を見上げるだけの蛇じゃない。天を征く龍になりたいんだ。だから龍儀、お前に決闘を申し込む。」

 蛇谷が指差して宣言すると龍儀も上着を脱いで背中の入墨を露にした。桜吹雪の中、鬼を絞め上げながら昇る龍が描かれている。

「そういえば、お前と本気の喧嘩したことなかったな。」  

「そうだったな。じゃあ、これが最初で最後の大喧嘩と行こうじゃねえか。」

 二人はしばらく見合っている。そして、どこかで起きた爆発と同時に走り出した。

「龍儀ー!」

「蛇谷ー!」

 二人は走り出すと同時に拳を出す。龍儀の左手と蛇谷の右手がぶつかり合いそこから肘、肩、頭とぶつける。その時、入墨の龍と蛇がそれぞれ向かい合い睨み合う。

 この瞬間、栄龍儀対蛇谷陽雅翔の火蓋が切られた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ