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【完結】転生極道は異世界でも家族をつくりたい  作者: 鎌宮 和明
第3章《家族》 最終編 蛇龍抗争編
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ログルド国

「明日の正午にログルド国スレイブルーで待つって言う蛇からの挑戰状ってわけだ。」

 龍儀がライカ達にそう説明しているとサンドラがやって来た。

「どうしました龍儀さん?」

「なぁ、人目のないところで話がしたい。いいかな?」

「大丈夫ですよ。」

 サンドラは龍儀達を応接室に案内する。応接室に龍儀達以外誰もいないことを確認するとサンドラは龍儀に聞いた。

「それで話というのは?」

「いつから蛇谷と協力関係になったんだ?」

「え?」

「俺達を都合良く蛇谷が待っている場所にクエストとして呼んだりこの依頼書もここのトップであるあなただからこそ出来たことだ。」

 龍儀の推理は的中したのかサンドラは座り話し始めた。

「蛇谷さんと出会ったのは1ヶ月ぐらい前です。ここは今よりは栄えてない時に蛇谷さんがアドバイスであっという間に栄えた結果ルルマージュはルドザニア王国でも有名なギルドスポットになりました。今回も龍儀さんにやってほしいクエストがあるだったりこのクエストももし龍儀が気付かなかったなら龍儀さんに渡すようにと言われただけです。」

「なるほど、じゃあ行ってくる。」

「お気を付けて。」

 サンドラは龍儀にお辞儀すると龍儀は手を振って退出した。

 龍儀はルルマージュを出ると北に向かう。ルルマージュはルドザニア王国の最北端に位置する街。そして、ログルド国はここから北西に位置しスレイブルーはログルド国の中央にある。

「長いね。」

「ああ、今から歩いても約束の時間に間に合うかどうか。」

 龍儀が地図を見ながら目の前に白髪のエルフが現れた。彼女は龍儀達を確認すると近付いて自己紹介を始めた。

「初めまして。私は今回栄龍組の案内を務めさせていただきます。エノンと申します。」

「さすが蛇。手回しが早い。」

 龍儀が感心しているとエノンは詠唱し自身と龍儀達の周りに魔法陣を発動させた。彼女が詠唱を終わらせた瞬間、龍儀達は光に包まれた。

「•••ここは?」

 あまりの眩しさに目を瞑っていた龍儀が目を開けると知らない場所にいた。どこかの街のようで辺りを見回すが人気が無い。すると、リチェリアが高山の上にある塀を見てどこか分かったのか龍儀達に教えた。

「龍儀、ここスレイブルーの城下よ。」

「本当か。凄い魔法だな。」

瞬間移動(テレポート)魔法(マジック)。あそこからここまでの距離を移動するのってかなりの高等技術が必要だぞ。」

 龍儀達がまた感心しているとエノンが近くの宿を紹介した。

「皆様、今夜はここで英気を養ってください。食事も風呂も完備しております。」

「手際良過ぎない?」

「サンドラさん以外にも俺達を監視している奴があの街にいたな。まぁ、ここはお言葉に甘えて今夜は休もう。」

「でも寝込みを襲われたら?」

「あいつはそういうの嫌いだから。暗躍や騙し討ちはするが出来るなら真っ向勝負したい性分なんだ。特に俺とやり合うなら尚更な。」

 龍儀がエノンの案内で宿に入るのでリチェリア達も後を追って宿に入る。中では既に豪勢な料理が並べられていた。中にライカ達の好きな料理もあるので驚いている。

「凄い。アタシが好きなのがあるよ。」

「蛇谷さんっていつ僕達の好物を知ったんですか?」

「あいつ、観察眼は鋭いから。」

 龍儀達は食事を終え風呂に入り部屋で一休みした。

「それでは明日正午にログルド城の入口でお待ちしています。」

 エノンが去って行くのを確認したリチェリア達はすぐに作戦会議を始めた。

「明日、どうやって戦うの?」

「正面突破。」

「あれ!?」

「策謀や頭脳戦は蛇の方が圧倒的上手だ。これに対抗するのは難しい。だから、作戦無しの正面突破だ。おそらく蛇谷は俺との一対一を望んでいる。」

 龍儀は高くそびえるログルド城を眺める。不自然なぐらい静まり返る街に違和感を覚えるが今はそれどころじゃない。

「なぁリチェ。ログルドってどんな国だ?」

「ログルド国はブルームスフィア連盟国に加盟していない国の1つ。だから、この国は奴隷制度が今でも残っている。他の国から拐ったり敗戦国から捕虜として連れて来られた人達が奴隷となっているの。」

「その中には私の国から拐われた人達もいるわ。」

 リチェリアの説明にルリカが加える。彼女は元々は自分の国フィリルティアの再興のため、行方不明になっているハイエルフ達を取り返すために龍儀達と同行している。

「奴隷か。蛇谷は嫌いのはずだがどれぐらいこの国に関与しているのか。」

 龍儀は立ってリチェリア達に寝るように言って退出する。龍儀は自分の部屋で1人になると明日のことを考えベッドに寝込んだ。


 翌日、龍儀達は準備してログルド城に続く長い階段の前に行く。すると、既にエノンが待っていた。

「約束の時間より5分前に到着。さすが蛇谷さんの言っていた通りでした。」

 エノンは昨日と同じように詠唱すると瞬間移動(テレポート)魔法(マジック)で龍儀達を頂上の正面門の前に案内した。

「便利だな。」

「ありがとうございます。私の案内はここまでです。後はこの門を開き奥に見えるログルド城で待っている蛇谷さんのところまで行ってください。」

「そうか。案内サンキュー。なぁ、最後に1ついいか?」

「はい。なんでしょうか?」

「君と蛇谷の関係は?」

「蛇谷さんはパーティを解雇され路頭に迷っていた私を救ってくださった恩人です。」

「そうか。」

 エノンは龍儀の質問に答えると軽く会釈し消えた。龍儀はそれを確認すると門をノックした。すると、門が徐々に開き中が見えるようになった。そこは城の前にも街があり城に着くためには長い一本道を行かなくてはならなかった。

「まだあるの?」

「元々この山は火山だったの。それを戦争するための要塞にしたのがログルド城。だから、城の周りにも貴族専用の街があるの。」

 リチェリアがライカに教える。龍儀達は城に向かって歩くが何故か誰もいない。いや、気配がするが姿を見せない。すると、龍儀達の前に大勢の人達が現れた。龍儀達が警戒して構えると後ろからも現れ囲まれてしまった。

「やっと来たか。」

「あんたが栄龍儀?確かに分かりやすい顔だ。悪いが蛇谷さんのためにここで負けてもらうぞ。」

 前方にいるリーダーらしき男が剣を向けて話す。

「いいか。絶対殺すな。」

「分かった。」

 龍儀の指示にみんな従うと合図した。

「じゃあ、蛇龍抗争始めるか!」

 龍儀達は同時に飛び出し城へ向かうために敵陣へと突撃した。

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