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【完結】転生極道は異世界でも家族をつくりたい  作者: 鎌宮 和明
第2章《思い出》激動の秋編
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京都修学旅行3日目(part1)裏の都市伝説

京都修学旅行2日目の夜、部屋で龍儀が着替えていると紙がヒラヒラと落ちた。龍儀がそれを拾うとどこかのサイトのウェブアドレスが載っていた。その下には日時と場所が書いてある。

(“明日の正午に京都タワー展望台”・・・鬼城からか。あいつ、いつの間に。)

一番下には鬼城と書いてあったため、龍儀はイライラしながらもウェブアドレスを入れると赤い文字で白神天王団体と書いてあった。文字の後ろには天に昇る龍の姿もあった。

「なんだこれ?」

龍儀はサイトを見た後、紙をポケットに入れて就寝した。


翌日

「昨日はよく眠れたか?今日は昨日も言った通り1日中自由時間だ。好きなように京都観光してもよし。昨日の続きをしてもよし。団体でも一人でも好きにするといい。ただし、18時までに大広間に戻るように。」

大広間で朝食を終えると北村先生が生徒達に今日の説明をした。説明が終わると生徒達はすぐに旅館から出て京都観光や偉人学習の続きなどをした。

「龍儀、どこに行く?」

龍儀も出ようとすると秋庭が龍儀の隣にやってきた。その後ろには蛇谷や桜、槙村に宗像達がいた。

「どうせならみんなで行った方が楽しいよ!」

「そうだな、なら京都タワーなんてどうだ?」

「いいね、京都タワー!そこに行きましょう!」

「龍儀にしてはいいところを選択するな。」

「それ、とういう意味だ?」

龍儀達は旅館を出ると京都タワーに向けて歩きだした。歩いている途中、龍儀は昨日見た白神天王団体のサイトを見ていた。そこには愚痴や悪口のような幼稚なものばかりだった。

「白神天王団体ってどんな組織なんだ?」

龍儀がサイトを見ていると桜が龍儀の隣に来て横からスマホを見てきた。

「何それ?」

「ん?変なサイト。」

「龍儀ってそんなのに興味あるの?」

「偶然見つけただけだ。」

二人のやり取りを少し離れたところで見ていた槙村達はこそこそ話していた。

「やっぱり噂通りあの二人って出来てるよね?」

「もうそんな噂があるんだ。」

しばらく歩いていると京都タワーに着いた。龍儀達は京都タワーの展望台に着くと京都の景色に歓声を上げた。

「おぉー!」

「キレイ!」

秋庭達が京都の景色に見とれている間に龍儀は周りをキョロキョロ見ているといきなり後ろから鬼城が現れた。

「せっかちだねぇ、龍儀ちゃん。まだ9時過ぎだぜ。」

「それはお互い様。話せ。」

「龍儀ちゃん、口裂け女って知ってる?」

「口裂け女って都市伝説によく出てくる奴だろ。」

龍儀がそう答えると鬼城は周りを確認して人通りの少ないところに龍儀を誘った。

「そう、都市伝説。普通はいないはずなのに真しやかに囁かれているやつだ。」

「それがどうした?」

「じゃあ聞くが白神天王団体ってどんな組織だ。」

「どうって、あれ、確か裏で麻薬の売買していて中国地方、四国地方を支配しようとしている組織だったよな?」

龍儀が答えようとすると言葉に詰まってしまった。りは白神天王団体のことは父親である龍雅からの情報からしかわかっていなかった。

「そう、白神天王団体は曖昧なんだよ。例えば昨日送った白神天王団体のサイトを見たか?」

「見たけどガキの溜まり場みたいなやつだぞ。」

「そう、ただ見ると裏で愚痴り合っているだけの不毛なサイトだが、こうすれば・・・ほら。」

そう言って鬼城はスマホを取るとサイトの会員登録の下にある空欄に“登竜門”と打った瞬間、麻薬などの取引に関する情報、怪しいサイトへのウェブアドレスなどが載ってあるサイトに行き着いた。

「何これ?」

「驚いただろう。この合言葉を打つとあら不思議、ヤバいサイトに早変わり。正直、俺もやられてね。俺達の商売の邪魔をしたのはこのサイトで麻薬の取引をしていたケチなヤクザ共だった。」

鬼城はスマホを龍儀に返すと再び話を始めた。

「つまり、白神天王団体ってのはこのサイトに集まった愚連隊やヤクザ達のことだったんだ。」

「おい、それってどういうことだ?」

「簡単に言えば白神天王団体は存在しない。裏の人間の間にしか存在しない都市伝説だったってわけだ。」

「そんなものが西日本三大極道組織の一つと呼ばれていたのか?」

「実際、これを使って麻薬の取引をしていたヤクザが京都を根城にしていただけで中国四国に支配は全然及んでいなかった。」

「なるほど、そりゃリーダーのことや構成員の数が分かるわけないわな。」

龍儀がスマホを見ていると鬼城は龍儀に近づいて耳打ちで話し始めた。

「これを使って今日の14時にこの場所で取引すると言っておいた。興味があるなら来い。」

そう言って鬼城は紙を龍儀に渡してどこかへ去って行った。龍儀が鬼城の後ろ姿を見ていたら蛇谷が龍儀から紙を取った。

「!おい、陽雅翔!」

「何々、伏見稲荷大社・・・へぇ、龍儀ってこんなところに行きたいのか?」

「いいね、伏見稲荷大社!行こう、行こう!」

蛇谷の後からきた秋庭が興味津々で言ってきたので桜達も行こうという雰囲気になっていた。

「いや、他のところにしない?」

「なんで?」

「いろいろヤバいから。」

「龍儀、何か隠しているよね?」

龍儀はなんとか場所を変えようとしたが桜達に圧されてしまい結局場所を変えることは出来なかった。京都タワーを降りた龍儀は仕方なく桜達と一緒に伏見稲荷大社へ向かうのだった。その姿を陰から見ている人影に気付くことなく。

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