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大妖怪スイーツたべたい  作者: 氏原ソウ
第1話「ノー・スイーツ・ノーライフ」
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0.プロローグ

 お団子、最中、お煎餅。お餅、大福、水ようかんーー


 私たちの暮らしている、自然豊かなこの国には、何千年もの昔から、たくさんの美味しいお菓子があふれていました。


 人間が生まれた古代から、食事とは常に生きるよろこび。

 この国の人々は、思い思いに工夫を重ね、たくさんのおいしい食べ物を生み出してきました。


 甘くて柔らかく、綺麗な色をしたお菓子は、人びとを魅了し、かつての日本ーーまだ人間が、神や妖怪たちと隣り合わせで暮らしていた時代には、彼らと共に分かち合い、この豊かな文化を楽しんでいたのです。


 たくさんの妖怪や神々が人間と共に生き、共に食という楽しみをわかち合う。

 私は、そんなこの世界が大好き。


 でも今では、そんな妖怪たちも姿を見せなくなってしまいました。彼らはみな人々に必要とされなくなり、知らないうちにどこかへ消えていってしまったのでしょう。

 私はそのせいで、かわいい人間たちが、いつか本当に苦しい目に遭ってしまうのがよく分かっていました。

 だから私はーーあの子たちにひとつ、面倒な呪いをプレゼントしたのです。


 どうかこれからも、美味しいものをたくさん食べて、人間たちを愛してください。


 私の、大切な友達ーー


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― 新着の感想 ―
[一言] 文字サイズ小さく設定してるので顔文字がぶった斬られている……
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