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日光川の土豪  作者: 柊碧
7/10

思惑

天文七年 十月



織田信秀居城 那古野城


「殿‼︎一大事で御座います」1人の男が城の中を走り抜ける。


「騒々しい、いったいどうしたんだ与三右衛門」

「長島が阪井家に落とされました‼︎」

「何だと⁉︎詳細は分かるのか?」

「詳しい事は分からないですが、どうやら伊藤重晴が阪井家に援軍を求めたようで、破竹勢いで北勢を制圧した様です」「その後の動きはどうなっている』『はっ、今は北勢の制圧の為準備していると思われます』『分かった何かあったら直ぐに知らせよ』「御意」


 今川から那古野城を奪い、次に日光川をと思っていたのにやつらめ、そのまま北勢を制圧する気だな。しかし今は今川と対峙しておるから動けぬか。


 しかし待てよ、阪井家には嫡男が居たはずだ少し調べるか。わしの娘を嫁に出すことも考えないとな。


「おい、お前」側にいた小姓を呼び三右衛門に伝えよ、阪井家の嫡男を調べよと。小姓はすぐに飛び出して行った。

 このまま阪井家が北勢を攻め取れるか見ものだな。


那古野城 吉法師の部屋


 「若様、お話しが」「どうした爺」『日光川の国人衆は知っておりますか?」『ああ、知ってるよ阪井何某がそこの領主だよな、話ってのは長島の件か?爺』『そうでございます、若様は阪井家が次どう動くと思われますか?』『試してるのか爺、まあいいそうだなぁ俺ならすぐに北勢制圧に動く、伊藤を吸収した時の兵と、銭で雇った兵がいるからな。今なら容易に制圧できそうだ。長島ごときで満足してたらおしまいだな』


 やはり若様は、只者ではない。皆にはうつけと言われているが実に聡明だ殿もその事には気づいておる、ならばこの爺が若様の為に__


長野稙藤居城 長野城

「殿、一向一揆が破れ長島が制圧されました」「まことか‼どこにだ」『日光川に拠点を置いている阪井吉弘というものです』「そうか、だが今は北畠の相手をしなければならないから口惜しいが動けぬ』『まことに、ですが策はあります。確か阪井家には年頃の嫡男がいるはずです。一門の娘を殿の養女にし嫁がせてはどうでしょうか』『それも一つの手か、考えておく、一応適当な娘を探しておけ』


北畠晴具居城 霧山御所

「天祐様、阪井家が一向一揆を打ち破り長島を制圧いたしました」『ふむ、今は志摩の攻略と永野家へのけん制で手一杯だ、そのような事は捨て置け‼』『ですが、万が一阪井家が北勢を制圧し永野家との同盟を結ばれてはこちらに不利です。ならこちらから嫁を嫁がせてはどうでしょうか』「そうか、よきに計らえ』「御意」


斎藤道三居城 稲葉山城

「殿‼長島が阪井家によって制圧されました」ふむ、阪井吉弘かなかなか出来る奴だと聞いてるが実際あってみるか、どうせ向こうから会談の申し込みがあるだろう。「殿?いかがいたしましょう」『今は、様子見だ、阪井家の動きを注視しろ』「わかりました。ではそのように」


長島城 城代加藤義行

部隊の準備が終わったら北勢の制圧に動く、兵は伊藤氏から吸収した兵と銭を使い集めた兵で整う。一向一揆を指揮していた坊主はもういない、指揮を取る者がいない軍勢などただの烏合の衆だ。それとは別に各勢力の動きにも注意しなければ、多分我らを取り込もうとしてくるはず。一番手っ取り早いのは若様との婚姻同盟だ。だがどの勢力と結ぶかで今後の戦略が変わってくる。ここは慎重に検討しないと。殿には文を出し置くか。









 

ありがとうございました

次回は16日月曜日投稿予定です

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