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日光川の土豪  作者: 柊碧
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長島攻略戦

天文七年  九月


朝食を食べていると、親父から話があると言ってきた。今夜、長島に出陣する事になった、長島を治める伊藤氏からの援軍要請に応えるつもだ、この機会を逃せば待っているのは一向一揆に攻められ滅びるか、織田家に従うかのどちらかになる、熊丸よ、留守とあを頼むぞ

 父上‼︎……分かりました。この熊丸、母上とこの日光を守ります。だから父上ご武運を

頼もしいな熊丸、しかと頼んだぞ。あや、行ってくる。どうか無事に帰ってきて下さい吉弘様


 夜、日守城


出陣前の験担ぎである「三献の儀」を行っていた。


三献の儀とは、大将が椅子に座り、机の上置かれた3種類の肴で酒を飲む儀式である。


内容は、打ち鮑(うちあわび)勝栗(かちぐり)、昆布の3種類で意味は、「打鮑」の「打つ」、「勝栗」の「勝つ」、「昆布」を「よろこぶ」にかけ、「打って勝ってよろこぶ」と縁起を担いでいる。


 儀式が終わり、吉弘が皆に言う。今から長島に攻め込む、速度が命だ。皆敵は数が多いが、所詮は農民、俺たちには敵わない。逆らう者たち迅速かつ的確に皆殺しにしろ、俺たちなら出来る。

では出陣‼︎


阪井軍


大将

阪井吉弘

副将

飯田一久

軍師

加藤義行

赤鬼隊(精鋭部隊)

瑞野忠典

青鬼隊(精鋭部隊)

飯田 一久

第一水軍衆

五代友則(ごだいとものり)

第二話水軍衆

田村清通(たむらきよみち)


一気にこの人数を移動できないので、赤鬼隊と青鬼隊が願證寺前で潜むために先行する。

両隊の潜伏が終わったら次に本陣と、水軍衆が移動し願證寺を火攻めにする準備を行う。


 子の刻

全て準備が整ったので本隊と水軍衆の攻撃が始まる。願證寺周辺に陣取っていた安宅船、関船、小早から一斉に火矢を願證寺に向けて放つ。徹底的に燃やせ、火矢を絶やすな!

 まさか攻められると思って居なかった願證寺にいた一向一揆達が慌てだす。その間火は勢いよく寺を燃やしていく、たまらず中にいた者達が外に出ようと門を開けて逃げ出すと、伏せていた赤鬼、青鬼隊が一向一揆に襲い掛かる。1人も逃すな、皆殺しにしろ‼︎赤鬼、青鬼隊の精鋭部隊が混乱した一向一揆に切り込む。

 それは地獄絵図だった。我先にと人を押し除け門に殺到するも前には精鋭部隊の赤鬼、青鬼隊が待ち構えており、先頭の者たちが足を止めた瞬間将棋倒しになり下にいた者は首が折れ、船からの攻撃は普通の矢に変えたため上のものは矢に刺され死に、運良く逃げ出したものは鬼隊に皆殺しにされ、逃げ場など何処にも無かった。2時間後願證寺には誰一人生き残りはいなかった、こちらの被害は微少で圧倒的な勝利だった。

 願證寺が落とされ統率が乱れたため一向一揆など敵でもなく各個撃破していった。

北伊勢の占領が終わり、長島城へと向かう。


長島城


長島城前に城主の伊藤重晴とその家臣達が出迎えをしてくれた。

お久しぶりです阪井殿、こちらの援軍要請に応えていただきありがとうございます。

 こちらにも利ありましたので。

 約定の通り伊藤家は阪井殿に降ります。そして家督は嫡男の重盛に継がせ私は引退をします


 それにしても阪井殿は凄いですな、瞬く間に長島を占領しましたな。

 敵は数だけは居ましたからな、策が上手いことはまりました。願證寺が落ちたことを知った一向一揆など烏合の衆でしたよ。

 そう言えば伊藤殿、引退なさるなら我が家の相談役にならないか?

 阪井殿がそうおっしゃるならお願い致します。

長島を無事占領出来たな。次は北勢の平定だな、このまま一気に占領するぞ。

 体制を整えて北勢の平定に向かったが大した抵抗も無く次々と落としていき北勢の平定が無事に終わったので願證寺周辺で蓮如の遺体を捜索していると将棋倒しになっている遺体を退かすと1番下にいたがめちゃくちゃな状態だった。長島一揆の首謀者である蓮如の遺体を確認出来たので長島の戦いはこれで終わった。

 



赤鬼隊

瑞野忠典率いる精鋭部隊

青鬼隊

飯田一久率いる精鋭部隊

両隊とも金に物を言わせて鍛えた上げた戦闘専門の部隊


第一、ニ水軍衆

五代友則、田村清通

日光川周辺でコンビで賊をしていた。二人とも船の扱いがとても上手で吉弘達の頭を悩ませていたが、右往曲折あり二人とも吉弘に仕えている。


ありがとうございました

次回は11月13日に更新予定です

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