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ダンジョン


さて、これからどうしようか。

俺は別に寝ることも食べることもしなくて平気なので、宿を探す必要は無い。

装備も揃っている、だったらダンジョンに行っても良いのかもしれない。

正直石が食いたい…


石で思い出したけど、冒険者ギルドでの買取に魔石って言ってたよな。

もしかして石って魔石のことなのだろうか? まぁ、それだったとしたら売るつもりは全くないけどな。

魔石のことを考えていたら食べたくて仕方がない。よし、ダンジョンに行くことにした。


・・・・


再びここへと戻ってきた。

入り口に居る門番に声を掛けてみた。


「こんにちは。」


「今からダンジョンか?」


「ええ。」


「そっか、頑張れよ。

 一応規則だから、ギルドカードの提示をしてくれ。」


俺はギルドカードをリュックから出して提示した。


「鉄級か、無理するなよ?」


「はい。気を付けます。」


「よし、行って良いぞ。」


許可が貰えたので、俺はダンジョンへと入ることにした。

通路をまっすぐ進むと、俺が落ちていた穴へと到着した。

外に出た時も思ったが、入口近くにも係わらず落ちてたんだよな…

そして、穴の前には注意書きが掛かれていた。


『大穴注意! 落ちたら死ぬ』


うん、確かに落ちてきたお仲間や人は全員死んでいたので正解だ。

中には殺されてから落とされたっぽい人も居たけどね。

落ちると今度は死ぬかもしれないので、落ちない様に気を付けて進むことにする。


大穴を通り過ぎると、さっそくお仲間がやってきた。

俺を見つけると同時に襲ってきた。


「ああ、俺はもう敵に認定されてしまったんだな。」


残念だが、仕方が無いのかもしれない。

俺もガイコツの時に肉を身に着けたヤツを見つけたら羨ましいと思うに違いないからだ。

まあいい。俺のオヤツのために死んでくれ!


折角剣士になったんだ、剣で戦ってみよう。

鞘から剣を抜き、軽く振ってみる。


ボキッ!


「へっ?」


剣はあっさりと折れてしまった。

どうやらハズレのなまくら武器を掴まされてしまったみたいだ。残念。

仕方が無いので拳で戦うことにする。

男は拳で語ると言うしな。


パン!


やっぱりお仲間は砕け散ってしまった。

とりあえず落ちている魔石を頂くことにする。


ぱくり…旨い!


やっぱり魔石は最高だ! これさえ有れば、ご飯3杯は行ける気がする。

ご飯? ご飯って何だ? それに俺は食事なんかする必要は無いんだが…はて?

まあいい、先に進むことにした。


それから何回か戦闘になったが、1階はガイコツしか出てこないみたいだ。

殴ってはパクリ、殴ってはパクリとしていたため、俺の持ち物は全然増えていない。

まぁ、衣食住の食と住は必要無いが、衣は何とかしなければならないな。

さすがに裸で歩き回る勇気は持ち合わせていない。

仕方がない、予備の服を買う分の魔石を集めるとするか。


パン!…パクリ。パン!…パクリ。パン!…パクリ。


「あれ?」


何故だか知らないが、魔石が全然集まらないな。

パン! こうしてガイコツは倒して魔石を確保しているのに…パクリ…あっ!

どうやら俺は無意識に魔石を食べていたみたいだ。道理で無い訳だ。


なら魔石以外の素材を集めることにしよう。

ガイコツの素材って何だ? 骨か? つーか骨しか無いな。

でも、素材として骨って売れるのか?

まあいい、聞いて見れは分かる。


俺は頭蓋骨が粉砕されたガイコツの体を担いで冒険者ギルドへ向かうことにした。


ようやくダンジョンを攻略なのか?

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