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解体ナイフ


まずは、冒険者ギルドで情報収集してみることにした。

冒険者ギルドの中に入ると、相変わらず人は居なかった。


「あら、先ほどの…どうかしましたか?」


「実は…」


俺はゴブリンの魔石を取り出すのに楽な方法が無いか聞いてみることにした。


「そうですねぇ…解体ナイフで取り出す以外は無いと思いますよ。」


「そうですか、仕方ないですね。

 それじゃ、武器屋にでも行ってみることにします。」


「あの、解体用のナイフならここでも売ってますよ。」


「そうなんですか? なら1本…いや予備を含めて2本売って貰えないでしょうか?」


「はい、解体用ナイフは銀貨1枚になりますので、銀貨2枚になります。」


棚に置いてあったナイフを持って来てくれたのでお金を支払い、解体用ナイフを受け取った。


「それじゃ、行ってきますね。」


「はい。では、私ジュリアが承りました。頑張ってきてください。」


そう言えばこの人の名前を聞き忘れていたな、覚えておこう。

準備も済んだので、俺達はダンジョンへと戻ることにした。


再びゴブリンダンジョンへと入り、少し進むとゴブリンと遭遇した。

今度は俺が倒すことにする。


パン!


俺が顔を殴ると、この前の盗賊と同じく顔が破裂した。

どうやらゴブリンにとってはオーバーキルだったらしい。


「うわっ、ばっちい!!」


上手く避けたつもりだったのだが、ゴブリンの緑の体液が俺のズボンについてしまった。


「何やってるのよ。」


「そんなこと言ってもなぁ~」


「しょうがないわね、次からは私が魔法で倒すから、シュウは魔石を宜しくね。」


「へいへい。」


さて、倒したゴブリンを解体するとしますか。

俺が解体用ナイフを取り出し、胸の辺りに刺してくり貫いていく…

肉を切り裂く感覚は手で直接取ると違って気にならなくなったのは有難い。

無事に魔石を取り出すことが出来た。


「お疲れ様。」


「ああ、でもやっぱり食指沸かないよな。」


「そうね。」


「「はぁ…」」


俺達はゴブリンの魔石を食べることを諦めたのだった。


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