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ゴブリンダンジョン


ゴブリンダンジョンに到着した。

一応ダンジョンだからか、ここにも門番が居たのでギルドカードの提示をした。


「金級だと!?」


「ええ、不本意ながらそうみたいです。」


「上位ランクの冒険者は大歓迎です。頑張ってきてください。」


「は、はぁ。」


「では、お通り下さい。」


許可が得られたので、俺達はダンジョンへと入ることにした。


「何かここも似た様な作りみたいね。」


メイがそう言ってきた。


「そうだな…っと、さっそくお客様だ。」


前方からゴブリンが1体やってきた。

ゴブリンは、緑色の体をした小さなオッサンで、腰ミノしか装備して居なかった。

いや、一応手に棍棒を持っているみたいだ。


「どうする?」


「じゃあ、私がやっちゃうね。」


すぐさまメイの魔法が飛んで行く。


ドーン!


特に問題も無くアッサリとゴブリンを倒すことができた。


「あれ?」


「どうしたの?」


「いや、魔石が落ちて無いなと思ってさ。」


そうなのだ、スケルトンは倒すと魔石が落ちていたのだが、ゴブリンにはそれが無かった。


「何か嫌な予感がするな。」


「実は私もそう思っていた所よ。」


ひょっとしてゴブリンの場合、体の中から魔石を取り出さないと駄目なんだろうか?

でも、取り出すための道具って何も持ってないぞ?


「とりあえず、一度入り口の門番の人に聞いてみようか。」


「そうね。」


まだ入り口のすぐ側だったのが幸いだった。俺達は戻ることにした。


「すいません~」


「何でしょうか?」


「ゴブリンのドロップって何になるんでしょうか?」


「もしかして、ここ初めてですか?」


「はい。スケルトンダンジョン以外は何も知らないんですよ。」


「なるほど、ゴブリンの場合もドロップは、武器と魔石になりますね。」


「魔石ってランダムでドロップなんですか?」


「あー、ゴブリンの場合は心臓の所に魔石が有りますよ。」


「…それって、取り出すって事ですよね。」


「それか、1日放置するかですね。そうすると魔石だけが残ります。」


「分かりました。ありがとうございます。」


さすがに1日待つのは現実的じゃない。と言うことは体から取り出さないと駄目ってことか。

同じ魔石でも取り出すのが楽なスケルトンダンジョンに人が集まるのも納得だった。


「シュウ、宜しく~♪」


「えぇ!? 交代交代じゃ無いの?」


「か弱い女の子に解体やらせる気!?」


「…頑張ります。」


「ありがと~♪」


どうやら魔石の収集は俺の仕事になるみたいだ。

仕方が無いので、先ほど倒したゴブリンの所に戻ることにした。


「さて、どうやって取り出すか…」


考えてみれば俺って何も道具を持って居なかったな。

仕方がない、手で取りだすとするか。

俺は、ゴブリンの胸に手刀を突き刺してみる。


ズボッ!


アッサリ刺さったのは良いが、何とも不快な感触ががが…

手探りで探すと、堅い石みたいなのを見つけることが出来た。おそらくこれが魔石だろう。

体から取り出すと、魔石で間違い無かったんだが、ゴブリンの緑色の体液が付いていて美味しそうじゃないな。


「はい。」


なので、俺は魔石をメイに渡すことにした。


「要らない。」


が、断られてしまった。


「どうした?」


「何か気持ち悪いし、美味しそうじゃ無いんだもん。シュウが食べて良いわよ。」


「いや、俺も要らないかな。」


「「・・・・」」


どうやら俺達にはゴブリンの魔石と相性が悪いみたいだ。

もしかしたら食べたら美味しいのかもしれないが、食指が動かなかった。

仕方が無いので魔石と棍棒を指輪にしまっておくことにした。


「さて、どうしようか?」


「折角来たんだし、もう少し探索しても良いんじゃない? どうせほとぼりが冷めるまでは戻らないんでしょ?」


「それもそうか、でも、正直魔石を手では取り出したくないな。せめてナイフを所望する。」


「あはははっ、そうだね~」


そうと決まれば、俺達は一度街に戻ることにした。


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