到着
あの後以降は、特に何事も無く、次の街へと到着した。
「「着いた~!」」
門番に冒険者ギルドカードを提示して街中へと入る。
「何だか寂れた街ね…」
「だな…」
何と言うか、人も少なければ、商人みたいな人も少ない。
同じダンジョンの街のハズなんだけどな…
「とりあえずダンジョンの場所を聞くためにも、冒険者ギルドへ行ってみようか。」
「そうね。」
冒険者ギルドは建物の作りが同じだったため、すぐに見つけることが出来た。
さっそく入ってみることにした。
ギィ…
両開きの扉を開けて中に入ると、受付嬢が1人だけだったので、とりあえずそこに向かうことにした。
「ようこそ、冒険者ギルドへ。」
「あの~、この街にダンジョンが有るって聞いたのですが、合ってますか?」
「もちろん合ってますよ。ただ正直、あまり人気が無いんですけどね。」
「どうしてですか?」
「ここのダンジョンはゴブリンのダンジョンでして、ドロップアイテムはしょぼいし、魔石は体から取り出さなければならないって手間を考えると、みなさんスケルトンダンジョンへ行ってしまうんですよね。
「そうなんですか。」
「なので、新しく冒険者さんが来ていただけたので、とっても嬉しいです! ありがとうございました。」
「あ、いえ…」
来ただけでそこまで喜ばれるとは…
「それで、ダンジョンの場所って何処でしょうか?」
「はい。この冒険者ギルドを出て右に行くと西門が有ります。
西門を出て少し歩くと、ゴブリンのダンジョンが有りますよ。」
「分かりました。行ってみることにします。」
「応援してます。頑張ってきてください♪」
何か少し腑に落ちない所が無い訳では無いが、とりあえず俺達はゴブリンダンジョンへ向かうことにした。




