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完成?


「やっと出来たな。」


「うん、私達のお家。」


2人で手を握り合って喜んだ。感無量である。

何だかんだで拘って造った御蔭で、最初に紹介された家より立派な物が出来たのだった。

まぁ、暇つぶしにもなったことだし、まあ良いか。


「後は家具を買って設置したら完成かな。」


「そうだね。でも、折角だし、体を洗ってから行かない?」


メイが少し汚れてしまった服を摘んでそう言ってきた。


「そうだな、そうしようか。」


考えてみればずっと作業をしていたから木くずやら埃やらで少し汚れていた。


「そうと決まればお風呂だ~!!」


「うん♪ ねぇ、一緒に入っても良い?」


「おう、もちろん!」


俺達は仲良くお風呂へと入るのだった。

イチャイチャ? もちろんしたよ? 今回は壁が有って外から見えないからな、色々と洗いっこしたりと楽しませてもらったのだった。


「そろそろ買い物に行こうか。」


「そうね。」


後は全部終わってからの楽しみにするとしよう。

体を拭いてお風呂から出ることにした。


「あれ?」


「どうしたの?」


「いや、家の中、こんなに埃っぽかったっけかなと思ってさ。」


「ん~そう言えば掃除ってまだやってなかったんだっけ、後で掃除道具も買いに行きましょうよ。」


「そうだな、そうと決まればさっさと買いに行こう。」


「うん。」


俺達は玄関の扉を開けて外へと出た。

だが、そこには草ボウボウの荒れ果てた庭が有った。

花壇の花も枯れ果てており、雑草が生い茂っていた。


「ひどい…」


メイがショックを受けていた…

一生懸命作った花壇がこんな状態になっていたんだ、気持ちは良く分る。


「誰がこんなことをしたんだ…」


俺がぽつりと呟くと、


「シュウ、何もしなかったからこんなことになったんだと思う…たぶん…」


「え?」


「最近、私もシュウのこと言えなくなった気がするんだけど、この庭の状態から判断すると、家が完成してから半年は経過していると思うんだよね…」


「マジか…」


「うん、マジ。」


「「・・・・」」


「「はぁ~」」


お互い深い溜息を付いたのだった…

時間に無頓着すぎるのも考え物だと思った。


とりあえず庭の草むしりを先にやっておくことにした。

花壇にも花は無かったので、とりあえず、すべての草を抜いて一纏めにした後、メイの魔法で燃やして貰った。

灰はとりあえず後で捨てるとして、指輪に入れておくことにした。


「それじゃ、行こうか。」


「うん♪」


俺達は街へ買い物へ出かけることにした。


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