地下2階
転送された先は、今までの洞窟っぽい所から、レンガっぽい壁の通路と変化したみたいだ。
メイがほへぇ~って感じで壁をみていた。とりあえず居なくなって無くて良かった。
「メイ! 先に行くなよな! 危ないだろ!
もし、メイに何かが有ったら、俺は悔やんでも悔やみきれなくなる所だったぞ!」
「ごめんなさい…」
俺が本気で心配したのが分かってくれて反省したみたいなので、この話は終わりにすることにした。
「でも、メイの魔法って盾持ちに効かなかったよな。どうするんだ?」
「ん~、シュウが居るんだもん、大丈夫よ。
それに、殴っても倒せない敵だって出るかもしれないでしょ? その時は私に任せてね!」
「そうだな、得意不得意で対応すれば良いか。」
「うん。」
とりあえず剣持ちはメイが、盾持ちは俺が対応することで決まった。
早速探索を開始することにする。
さっそく現れたのは、スケルトンソルジャーが2体だった。
やっぱりここは、通常の敵がスケルトンソルジャーなんだな。
ドン! ドン!
メイの魔法であっさりと撃破!
仲良く魔石を1つずつ食べることにした。
「普通の敵でこの魔石が食べられるなんて、最高だよな。」
「うんうん、ここに定住しちゃっても良いかもね~」
「あはははっ、そうだな。」
気を取り直して探索を続ける。
今度は盾持ち1と剣持ち2の敵が現れた。
ドン! ドン! パン!
「魔石キター!」
俺は新しい魔石を手に取った。
「シュウ、気をしっかりを持ってから食べなさいよね!」
「そこまでなのか?」
「食べれば分かるわよ。」
「そうか。」
そこまで言われたんだし、気をしっかりと持ち、魔石を頂くことにした。
パクリ…
(ここからはシュウの心理状態をお楽しみください。)
リンコーン! リンコーン!
パパパパーン! パパパパーン!
ドンドンドドドン、ドドドドドン!
パフー! パフー!
・・・・
「…ウ! …ュウ! シュウ!」
「はっ! あれ? 俺どうしたんだっけ?」
俺は思いっきり揺すられて、声を掛けられていたみたいだ。
意識を取り戻したことで、さっき魔石を食べたことを思い出した。
「だから気をしっかりと持ちなさいって言ったじゃない! もう!」
「す、すまん。あそこまでとは思わなかったんだ。」
「元に戻すの大変だったんだからね! 感謝しなさいよ!」
「お、おう、ありがとな。」
しかし、マジヤバイ魔石だったな…余りの旨さに意識がぶっ飛んだのは驚きだったな。
ある意味危険な食べ物なのかもしれない…




