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地下1階のボス戦


色々と有ったが、俺達はダンジョンへとやってきた。

途中のスケルトンを倒しつつ、地下1階へと到着した。

もちろん仲が良い俺達は、交互に魔石を食べていて、喧嘩なんてものも無かった。無かったのだが…


「あれ? ここ何処だ?」


どうやら知らない場所に出たみたいだ。

目の前には扉が有った。


「ねぇ、これってボス部屋じゃない?」


メイに言われて気が付いた。


「何かそれっぽいな。」


「だったら、より美味しい魔石が出る可能性が有るんじゃないのかな?」


「!! なら、行っちゃう?」


「行く行く~♪(笑)」


そうと決まれば俺達は扉を開けて中に入ることにした。

中に入ると、剣を持ったスケルトンが2体、剣と盾を持ったスケルトンが1体居た。

まずは、メイによるファイヤーボール爆撃を食らわせる。


スガガガン!


煙が晴れた先には盾を構えたスケルトンが残っていた。


「倒せてないの~!?」


メイが驚いていた。いや俺も驚いた。

もしかして、あの盾には魔法を防ぐ何かが有るのかもしれない。

なので、今度は俺が前に出ることにした。


パン!


「あっ…」


相変わらずゆっくりな攻撃だったので、避けてから殴ったら他のスケルトンと同じ結果になってしまった。

う~ん、魔法を防ぐ以外は何の能力も無いみたいだ。


「さすがは私の旦那様♪」


何か知らんがメイがご機嫌だった。

魔法を防がれたんだから悔しがると思ったんだけどな。

機嫌が良いならいっか。


さて、今回の戦利品は、スケルトンソルジャーの剣が2本と、ちょっと幅広の剣が1本、盾が1個。

スケルトンソルジャーの魔石が2個と、それより少し大きな魔石が1個だ。ゴクリ…


「そうだな、これはメイが食べると良いよ。」


俺がそう言って大きな魔石をメイに渡した。


「良いの?」


「おう。嫁さんの嬉しい顔が見れるが、俺の幸せでもあるからな。

 でも、次は俺に頂戴ね?」


「も、もう、シュウったら…でも、ありがとう。」


メイは嬉しそうだ。


「じゃあ、頂くとするか。」


「うん♪」


俺はスケルトンソルジャーの魔石を2個貰うことにした。

パクリ…旨め~!! やっぱりこの魔石は最高だぜ!


「ん~~~~~!!」


メイの声がしたので見てみると、メイが腕を振り回してジタバタしている。


「ど、どうしたんだ?」


俺がそう言うと、メイが俺の胸倉をつかんできた。


「魔石! もっと魔石を頂戴!! ほら早く!」


ガックン、ガックンと揺すっている。

もしかして、あまりの旨さにまた暴走したか!?


「ちょ、ちょい待ち、今はそれしか無いって!」


「魔石~!!」


メイの目は血走っていた。ヤバイか?

俺はメイをギュッと抱きしめて、背中をポンポンと叩いた。


「どうどう、落ち着けって。」


俺が頑張ってメイを落ち着かせるように努力した。

その御蔭か、何とか落ち着きを取り戻したみたいだ。


「ごめんなさい…」


どうやら暴走したことを反省したみたいだ。


「気にすんな。でも、そんなにも旨かったのか?」


「アレはヤバイわ、言葉で表現なんて出来ないくらい美味しかったわ。」


「そっか、ならもっと狩らないとな。

 ほら、多分あそこの光る模様に入れば盾持ちスケルトンが普通に居ると思うぞ?」


「そうよね! 行きましょう!」


メイはそう言うと模様に向けて走り出した。


「メイ、待てよ、おい!」


俺は再び暴走し始めたメイを追いかけるのだった。


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