表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

36/69

指輪の性能


「店員さん、可哀相だったね。」


「そうだな。」


そうは言ってはいるが、俺達は幸せいっぱいの笑顔だった。

でも、今日だけは仕方無いと思う。


「ねーねー、何か入れてみてよ。」


「そうだな。」


確か小銭程度なら入ると言ってたことだし、財布をしまっておくか。

皮のリュックから財布を取り出し、リングへ収納してみた。

財布はリングに吸い込まれる様に入って行った。


「おお!」


次にメイがリングへと手をかざすと、メイの手元には財布が有った。


「へぇ~、リングに手をかざすと、中に何が入っているのか分かるんだ。」


そう言って財布をしまったので、俺もリングに手をかざしてみた。確かに財布と表示されていた。

ふと、思い付いて、財布を取り出し、中身だけしまってみた。

そして、リングの中身を確認するとこんな感じだった。


『白金貨:5、金貨:127、銀貨:67、銅貨:10、鉄貨:50』


試しに銀貨1枚だけ取り出してみると、問題無く銀貨1枚だけが取り出せた。


「いちいち財布から出さなくても大丈夫になった分、楽かもしれない。」


「そうだね~ 後はどのくらいまでなら入るんだろうね?」


「そうだな、限度を知っておくのも必要か。」


とりえずリュックの中に入っていた白紙の魔導書と、ポーション瓶2本、宝箱から出た矢を入れてみたが、すんなり入ってしまった。


「結構入るな。」


「うん。」


物は試しと言うことで、皮のリュックを入れてみた。


「入っちゃった。」


ついでに背負子も入れてみたが、問題無いみたいだ。


「ねぇ、もしかしたらなんだけど、私って魔力切れって起こさないよね? と言うことは…」


「俺も全く疲れない体力が有るし、ひょっとして…」


お互い顔を見合わせてしまった。


「「沢山入るのかもしれない!!」」


思いがけない所で、とんでもない物を手に入れてしまったみたいだった。

決して馬鹿魔力の持ち主とか、体力馬鹿とは言ってはイケナイ。


「ま、まぁ、便利だし、いいよね?」


「そ、そうだな。」


これで持ち切れないからと、いちいち帰る必要が減るだけでも儲けものだ。

入れられることについては気にしないことにすることにした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ