真実?
いきなり結婚することになったが、元々お嫁さんにしても良いと思ってたし、結果オーライだ。
「ねぇ、シュウ、私、教会に行ってみたいな。」
妻になったメイは、少しツンデレだったツンが消えてデレデレの甘々になってしまった。
これはこれで良いかもしれない。
「良いけど、下手すると俺達って浄化されないか?」
「言われてみれば、私達ってアンデットなんだっけ。大丈夫かな?」
「まぁ、例え浄化されたとしても、メイと一緒にならば、俺は構わないぞ。」
「シュウ…」
メイの瞳はウルウルだ。可愛い…
「やっぱり教会は止めておくね。まだシュウと新婚生活をしてないんだもん。」
「そうか。」
「ねーねー、家買おうよ、小さくても良いから2人で生活出来るお家が欲しい。
そして、子供が出来たら…あっ…」
いきなりメイのテンションが下がり、泣き出してしまった。
「ちょ、何、いきなりどうした!」
「シュウごめん、ごめんね…」
「何を謝ってるのか分からないんだけど。」
「うえええぇぇ~~~ん!!」
今は落ち着くのを待つしか無いか。俺はメイの背中を優しく撫でてあげた。
「よしよし、何を気にしているのか分からないけど、俺は大丈夫だ。
たとえどんな理由が有ったとしても、メイを嫌ったりとかしないから。」
「本当?」
「本当だ。」
「本当の本当?」
「本当の本当だ。」
「本当の本当の本当?」
「だあぁ~~! キリがない! 絶対に本当だ。」
俺がそこまで言った御蔭で、ポツポツと語り出した。
「あのね、私、シュウの子供を産んであげることが出来ないかもしれないの。」
「そっか。」
「怒らないの?」
「怒ってどうするよ。怒ることで問題が解決するなら怒っても良いけど、違うんだろ?」
「うん…」
「それに、俺はメイと2人だけの生活でも構わないと思ってる。
それでも気にするんだったら犬でも飼ってみるのも良いかもしれないな。」
「…ありがとう。実はね…」
メイが語った話によると、人となってから1年以上経ったにも係わらず、生理が一切無かったかららしい。
要は妊娠のサイクルが無いってことなので妊娠はしないのでは? と言うことみたいだ。
「もしかすると俺達は、人と違ってサイクルが長いだけかもしれないし、気長に待ってみるのも良いんじゃないか?」
「そうかもしれないね。」
「それにさ、まだそんな行為もしてないのに赤ちゃんってのも気が早すぎないか?」
俺がそんなことを言うと、メイの顔は真っ赤になった。
「馬鹿! シュウの馬鹿! エッチ! スケベ! 変態~!!」
「あははははっ。」
やっぱり元気なメイは最高だな。
何このバカップルは…




