ボス戦
部屋の中にはスケルトンソルジャーとスケルトン2体の3体が居た。
どうやら倒されていなかったみたいだ。
「あの剣を持っているのがそうね! ファイヤーボール!!」
メイの先制攻撃が炸裂した。なら俺は周りの取り巻きを倒すとしますか。
俺はスケルトンへと近づき、いつものパンチを繰り出した。
パン! パン!
やっぱり弱いな…
メイの攻撃も1撃で倒せたみたいだ。魔石と剣が落ちていた。
「私に掛かればこんなもんよね!」
メイはドヤ顔だ。
俺は剣と魔石を拾い、スケルトンソルジャーの魔石をメイに渡した。
「食ってみろ、旨いぞ!」
「いいの?」
メイが上目遣いで聞いてきた。あざと可愛いな、くそっ!
「もともとメイに食べさせたかったからな、それに自分で倒しただろ? 気にすんなって。」
「う、うん。あ、ありがとう。」
メイは魔石を受け取り、見られるのが恥ずかしかったのか、後ろを向いて食べていた。
「なにこれ~! 美味しい~!!
そーだろ、そーだろ。
すると、メイが俺の胸元掴んで揺すってきた。
「もっとよ! もっと寄越しなさいよ!!」
「ちょ、お、落ち着けって! 今倒した1つしか無いって!
ほら、これでも食って落ち着けって。」
俺はスケルトンの魔石をメイの口に放り込んだ。
パクッ!
「…えっと、ごめんなさい。」
「気にすんな。」
魔石を食べたことで、どうやら落ちいたみたいだ。
スケルトンソルジャーほどじゃ無いが、スケルトンのも十分旨いからな。
「ねぇ! 一度出てまた入ったら居るの?」
「いや、しばらく時間を置かないと復活しないみたいだぞ。」
「そ、そんなぁ~」
メイは膝から崩れ落ちた。そして、この世の終わりの如く落ち込んでいる。
仕方がない、フォローするか。
「メイ、地下1階に行けば、普通にスケルトンソルジャーが居るぞ?」
ピクリ…メイが反応した。
「本当!?」
「本当。」
「マジで?」
「マジ。」
「嘘ついてない?」
「俺はメイに嘘なんかつかないよ。」
「あ、えっ…うん。」
メイが照れている。
「はっ…えっと、そ、そうよ!
シュウ! さっさと地下1階へ行くわよ! 案内しなさい!」
「案内も何も、あそこの模様に乗れば地下1階だぞ?」
俺は部屋の隅に有る光っている模様を指差した。
「行くわよ!」
さっさとメイが言ってしまったので俺も後を追いかけたのだった。
魔石ジャンキーが増えました。




