メイの武器
必要無いかもしれないがメイの武器も調達することにした。
さっそく武器屋へと向かうことにする。
「すいませ~ん。」
「いらっしゃいませ。」
随分老けた感じがするが、以前対応してくれた人みたいだ。
「あの、この子の武器を買いたいのですが。」
「どんな武器が良いんだ?」
「魔法を使うための杖みたいな物が有れば良いのですが。」
「ほぅ、お嬢ちゃんは魔法が使えるのか。
何系の魔法が使えるんだ?」
「何が使えるの?」
俺はメイへと振り向き聞いてみた。
「さあ? 魔法何て使ったこと無いし、そんなの分からないわよ。」
「って言うと、使えるかどうかも分からないってことか?」
「正直に言うとそうですね…あはははっ。」
「まあいい、ウチとしては買ってくれるのなら文句は言わん。
コイツが一番のお勧めだ。」
店員が1本のワンドを出してきた。
「これは?」
「マジックワンドだ。どの系統の魔法でも使える優れものだ。
デザインもお嬢ちゃんに合ったデザインだし、悪く無いと思うぞ?
ただ、ちーっとばかり高いのが問題だけどな。」
「お幾らですか?」
「金貨20枚って所だ。」
「じゃあ、買いで。」
「おいおい、勧めた俺が言うのも何だが、本当に良いのか?」
「ええ、お願いします。」
「まいどあり! いや~気前が良くて助かったよ。」
お金を払い、ワンドを受け取った俺は、メイに渡してあげた。
「あ、ありがとう。」
メイは嬉しそうにそう言うと、ワンドをギュッと抱きしめた。
喜んでくれたみたいで何よりだ。
「他に何か有るか?」
「魔法ってどうやって覚えるんだ?」
「すまんが魔法は専門外だ。魔導書を読むくらいしか知らんな。」
「魔導書は何処に行けば買えますか?」
「本屋に行ってみると良い、売ってないとしても相談には乗ってもらえるだろう。」
「わかりました。ありがとうございます。」
武器も手に入った俺達は次に本屋へ行ってみることにした。
魔法が使えなかったらどうするんだろう…




