地下1階
再び8畳ほどの小部屋へと戻ってきた。
では扉を開けて外へ行ってみるか。
ふむ、基本的な作りは同じっぽいな。
「おっ!」
前方よりスケルトンがやってきたのだが、今回は2体だ。
サクっと倒して魔石を頂く。ウマウマ♪
次に会ったのも2体だ。
もしかすると、ここは2体で出るのがデフォルトなのかもしれない。
そう考えると、転送される前の場所より此処の方が良いのかもしれない。
・・・・
あれから何度か戦闘を行ってみたのだが、必ず2体だったので確定だろう…ってアレは!?
な、なんとボス部屋で無いにも関わらず剣持ちが居た!! しかもお供の2体も連れている。
俺は血に飢えた野獣の如く襲い掛かった!!
パン! パン! パン!
旨~! 幸せ~!!
決めた! 俺のいる場所は此処だ!
パン! パン! パクリ、パクリ。
パン! パン! パクリ、パクリ。
パン! パン! パクリ、パクリ。
パン! パン! パン! パクリ、パクリ、パクリ。
パン! パン! パクリ、パクリ。
パン! パン! パクリ、パクリ。
パン! パン! パクリ、パクリ。
パン! パン! パクリ、パクリ。
パン! パン! パクリ、パクリ。
パン! パン! パン! パクリ、パクリ、パクリ。
パン! パン! パン! パクリ、パクリ、パクリ。
うん、最高だ!
ただ、残念なことに剣持ちを倒すと荷物が増えてしまうのが欠点だ。
まだ持てるとは言え、すでに4本目だ。
「いっそのこと捨ててしまうか?」
だが、俺の心がそれは止めておけと訴えている。
おそらくだが、お金は必要だよ? と言っているみたいだ。
仕方ない、10本になったら売りに行くことにするか。
・・・・
パン! パン! パン! パクリ、パクリ、パクリ。
「とうとう10本になってしまったか…残念だが一度戻るか。」
俺は帰るために歩き出した。
パン! パン! パン! パクリ、パクリ、パクリ。
「出口は何処だ?」
実はすでに13本目だ。それほど重く無いのは幸いだが、持ち辛いのはどうしようもないな。
あ、また剣持ち見っけ!
・・・・
「な、なんとか戻ってこれた…」
結局さんざん迷った御蔭で、転送場所を見つけた時には20本まで増えてしまった。
今は両脇に抱えている状態だ。
戦闘になると、いちいち床に置かなくてはならないため、いい加減面倒くさくなってきた。
その時俺の頭に電気が走った。
「ピコーン! 閃いた!!」
正確には思い出したが正解かもしれんが、おそらく俺の記憶の中の話なのだろう。
籠を背負って武器を100本集めた人が頭に浮かんだ。
俺もこれを真似すればいちいち床に降ろす必要も無いだろうし、いちいち帰る必要も無くなるのでは無かろうか?
ヘレンさんに相談してみるとしよう。
スケルトンを叩いて魔石を食べるだけのお仕事です。




