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ボス


探索を続けていた俺だが、ある場所で扉を見つけた。

結構豪華な模様が描かれている扉だった。


「もしかしてお宝部屋か!?」


ワクワクした気持ちで扉を開けてみた。

そこにはお仲間が3体ほど居た。

何も持ってないスケルトンが2体と、ロングソードを持ったスケルトンが1体だ。

無駄かもしれないが、いちおう挨拶してみることにした。


「えっと、こんにちは?」


俺の声に反応したスケルトン達は、ゆっくりとこちらへやってきた。

もしかしてお仲間と判断してくれたのか!?

と思ったが、武器を振り上げたので違うみたいだ。

仕方が無いので応戦することにした。


パン! パン! パン!


動きも遅かったので、いつもの連続パンチで頭蓋骨を粉砕した。

別に剣を持って居たからと言って、大した強さじゃ無かったのは助かったな。

今回は魔石が3個と、剣が1本落ちていた。


とりあえず全部回収した後で、魔石を頂くことにした。

今回回収した魔石の1個が他の魔石より一回り大きく、中々食べ応えが有りそうだ。


「いただきま~す。」


パクリ…な、なんじゃこりゃ~!!


今までの魔石が旨いと思っていた俺が馬鹿みたいじゃないか。

いや、旨いのは否定しないよ? ただ、大きい魔石の味は段違いの旨さだったのだ。

もっと食べたい! 俺は必死で剣を持ったスケルトンを探すのだった…


「何で居ないんだよ…」


かれこれ剣を持ったスケルトンを探していたのだが、1000体ほど倒したが剣持ちは居なかった。

俺は体は平気だが、魔石が食べられないショックで心が疲れたので、少し休憩するために扉の部屋まで戻ってきた。

何だかんだで通路で休むのは気持ち的に微妙だったからだ。


扉を開けると、そこには3体のスケルトンが…


「居たあああぁぁぁぁ~~~~!!!!」


なんと部屋の中には剣持ちのスケルトンが居たのだった。

俺は血走った眼で剣持ちスケルトンへと突撃した。


パン! パン! パン!


俺は、念願の大きい魔石をゲットすることが出来た!


「いただきま~す!」


パクリ…これだ、これなんだよ、これが食べたかったんだよ!

久々の大きな魔石の味に俺は満足したのだった。


心に余裕が出来た俺は、剣持ちスケルトンについて考えてみることにした。

あれだけ探しても見つからず、この部屋にだけ居たと言うことは、もしかしてこの部屋って特殊固体が出現するボス部屋なんじゃなかろうか?

まぁ、ボスと言うには弱すぎるから違うのかもしれないが…

でも、それ以外に考えられない。俺は一度部屋の外にでて、再び扉を開けてみた。


「・・・・・」


どうやら時間が経たないと再び現れないみたいだ。チッ…

時間が掛かるのなら、一度冒険者ギルドへ戻ってみるか。

魔石は無いが、剣が2本も有ると邪魔でしょうがないので、売ってくることにしよう。


本人魔石ジャンキーです。

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