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《ボス2日目》日常と時々オヤジ


 2時が過ぎたが結局、誰もボス部屋に来なかった。


「まぁ、すぐに来るとは限らないよね。 明日から仕事だから今日はもう寝よう。」


 ナギはログアウト時にレイド挑戦があったら、スマホに連絡が届く様にオプション設定しておいた。


 ━━ボスルームでオプション登録しておくと連絡が届いて、参加を表明すると、待機状態(ボス参加待ち)になり、参加表明してから5分以内でゲームにログインすれば、ボスプレーヤーはレイドに参加出来る仕組みだ。


 待機になったことはその時点で挑戦者に伝えられ、レイド離脱の選択画面が表示される。


 5分が過ぎれば自動にログアウト時レイドが開始され、挑戦者のパーティー全員が離脱すればレイドバトル自体が無くなったことがボスプレーヤーに伝えられる。 しかし、一人でも挑戦者がいればレイドは始まり、一度始まればボスレイドバトルでの途中離脱は出来ない。━━━


 ナギが寝ている間に私がBABEL(バベル)の世界の職業(ジョブ)を説明しよう。 このゲームでは基本(メイン)職と装備職の二つの職業を組み換えることで自分だけのオリジナル職業を作って行くのだ。



*    *    *    *    *



《職業一覧》


*メイン:近接戦闘特化型


 ウォリアー:戦士 パワー特化系+魔法の使用不可

 ナイト  :騎士 ディフェンス特化系+魔法の使用可(威力減少・中)

 ソルジャー:兵士 バランス系+魔法の使用可(威力減少・小)



*メイン:攻撃魔法特化型


 ウィザード:魔術師 攻撃魔法超特化系

 ソーサラー:呪術師 デバフ特化系+攻撃魔法系

 マジシャン:奇術師 設置魔法特化系+攻撃魔法系



*メイン:補助魔法特化型


 ドルイド :祭司 回復・バブ特化系

 プリースト:神官 回復超特化系

 クリレック:僧侶 回復・状態回復特化系



*メイン:アイテム特化型


 メディック:衛生兵 アイテム効果上昇系(ポーション、エーテル、解毒薬、強化薬など)

 レンジャー:猟兵  設置アイテム成功率+効果時間上昇系(落とし穴、地雷、毒ガスなど)

 ハンター :狩人  ダメージアイテム命中率+威力上昇系(投げ槍、手裏剣、投げナイフ、ブーメラン、手榴弾など)



*装備職


 ブラスター :猟銃ライフル  貫通ダメージ・大 リキャスト時間・大

 ガンナー  :拳銃ハンドガン  貫通ダメージ・中 リキャスト時間・小

 アーチャー :弓   貫通ダメージ・中 リキャスト時間・中 超遠距離攻撃


 ブレイダー :剣    主に斬系

 リッパー  :短剣   主に斬系

 ランサー  :槍    主に突系

 クラッシャー:ハンマー 主に打系

 ブレイカー :斧    主に斬系

 ボクサー  :グローブ 主に打系

 オフィサー :鞭    主に打系


 メイサー  :メイス 打系>魔法

 メイジ   :杖   魔法>打系

 キャスター :魔導書 魔法


 ルーク   :盾   防御系


 


 ある一定のメイン+装備の組み合わせでしか、覚えることの出来ない武技(スキル)や魔法が多くあるので色々な組み合わせで自分に最も適した武技(スキル)や魔法を覚えよう。


 上級職という概念はこのゲームに存在しないが、『メインと装備の職業を組み合わせて自分だけの職業を見つけ出そう!!』ってパッケージに書いてある。


 つまり、レンジャー+ブラスターで狙撃手(スナイパー)とか、ウィザード+ブレイダーで魔法剣士とか、ナイトをメインにプリースト+ブレイダーで覚えたの光属性の剣スキルをセットして聖騎士(パラディン)又は十字騎士(クルセイダー)とか、マジシャン+キャスターで『天魔契約』という魔導書スキルを覚えると契約した、妖精系・精霊系・死霊系・悪魔系・天使系のモンスターを制限時間付で召喚出来るようになるから召喚師(サモナー)とか、ハンターをメインにレンジャー+オフィサーで覚える『魔獣調教』という鞭スキルは鳥・獣系・水棲生物系・昆虫系・竜系を仲間する事が出来て、パーティーに入れることが出来るから魔獣使い(テイマー)とか、ウォリアーやソルジャーを極めて剣闘士(グラディエーター)とか、ドルイド+メイジとソーサラー+メイジのスキルを覚えまくって祈祷師(エンチャンター)とか、ハンター+リッパーで(ニンジャ)、又は暗殺者(アサシン)とか、クリレック+ボクサーで武僧(モンク)など、このゲームの中に存在しないけど自分で勝手に上級職を作れる(名乗れる)と言うことらしいです。


 あとメイン職で覚えた武技(スキル)や魔法は、他のメインに変えると使えなくなるが、装備職で覚えた武技(スキル)や魔法は装備を変えなければどのメイン職業でも一部を除いて(戦士は魔法不可)使用可能です。


 っとまあ説明してたら、なんだかんだで朝が来た。 ナギのボス2日目の始まりです。 


 えっ、私が誰かって? 私はナギのパパだ! 自分で言うのもなんだけど、婿養子で超が付くほどのゲーム好きの御年58歳だ! それというのも心薙がRPGにのめり込んだのはこの私の責任、心薙がナギとしてBABEL(バベル)を始める前からのプレーヤーなのでこうして陰ながら心薙の事を見守ろうと決めた。 今でもゲーム攻略についての相談はSNSでのっている、だから心薙がボスになったこともしてます。 心薙がパパと同じゲームにハマまっていることは心の底から嬉しいが、勿論!ナギには私がBABEL(バベル)プレーヤーということは秘密にしているのでよろしく。





 心薙はいつも通りに職場に着くと、休憩所でコーヒーを飲みコンビニで買ったサンドイッチを食べていると、オタク友達の同僚がちょっと可笑しなテンションで話しかけて来た。


「聞いて、心薙!つ、ついに出たのよLPが!!」


「LP?えっ!ウソ、ガス漏れ!! どっどこから!」


 心薙の頭にはガス爆発が浮かび、あわあわしている。


「違う!違う! レジェンドプリンスよ!」


「んっ?プリンス? ふぅ~良かった。」


「何、その反応はLPよ!LP!他のプリンス達とはワケが違う、そのキャラストーリーは何と小説一冊分に値するという、濃厚で濃密なラブストーリーを体感出来るのよ!! また、今まで攻略出来なかったメインストーリーもこれで先に進むわ!」


「何だゲームの話ですか、驚かせ無いで下さいよ! 奈月さん。」


「何よ!私は驚かせたかったんだけどぉ~」


「私が驚くとしたら、奈月さんに彼氏が出来た時くらいですよ。」


 この人は私のオタク友達であり、職場の同僚でもあり先輩のアラフォー女性、犬飼奈月さんです。 見た目はそこまで悪くないのにもかかわらず彼氏いない歴36年のリアルの男性を愛せない(恋愛ゲームにハマり過ぎて)、とてもいい先輩です。


「何いってるの?もういるわよ。」


「えっ! 本当ですか!? まさか奈月さんにリアル彼氏が出来る日が来るとは……」

 

「何いってるの、心薙? 私の彼氏はレジェンドプリンスのアドニスに決まってるじゃない! しめて136万円の成果よ!!」


「えっ、あっ、そうですか!そうですよね。 ふぅ~ビックリした~」


 奈月さんの凄い所は恋愛ゲーム以外でもジャンルを問わず、イケメンキャラがいれば、即座にググる所だ。 アニメは勿論、RPGゲーのイケメンキャラも全て網羅している。 だから、私とも話が合うんだよね。


「あっ!そういえば奈月さん、私も実は昨日課金しちゃいました。」

 

「えっ!そうなの。心薙一つ言っておくわ!課金は諦めた時点でそこでゲームが終わってしまうの!頑張りなさい私のように!はっはっは~♪」


「奈月さん、この前と言ってること違うんですけど……、どっかで聞いたことのあるフレーズだし♪」


「あっ、もう仕事始まるわね。 まぁ、ここの支店そんなにお客様来ないから暇だけど。」


 私の仕事は金融機関の窓口で、私の支店はお客様が全く来ないとても暇な支店である。 なのでスマホゲームがガンガン進む!良い子は真似してはダメだよ!減給されても文句言えないからね。


 一度、支店長に見つかった時に『お客様も来ないし、イベント中だったので』っと言ったら、もの凄い怒られた。

 でも、今はスマホゲームのログインすら、する気が起きません。 他にハマったゲームが出来たからです。そう、BABEL(バベル)!今は挑戦者が何時来るかで頭が一杯です。


 今日も何事も無く仕事が終わり、帰宅する心薙は家に着くとあること思い出した。


「そういえば、ボスになると始まりの街にも帰れないから、錬金屋や鍛冶屋にも行けないだよねぇ~ずっと80階層に缶詰めにされるって言ってたなぁ。 しかも、階層のモンスターを倒しても経験値もドロップアイテムも貰えないみたいだし、一体何をしたら良いのかな? こういう時はパパだよね♪」


『この前話たけど、BABEL(バベル)ってボスになったら一体何をしたら良いのかな?』とSNSでメールを飛ばす。


 私のパパは良い年してかなりのゲーマーです。 良くママに内緒で課金して叱れていたなぁ~、そんなパパだがゲームのことに関してならネットを見るよりも的確なアドバイスをくれるので、その点では頼りにしている。


 すると、すぐスマホの着信音がなる。


「あっ、パパだ!」パパの返信は高速の域に達しているどんな長文でも1分もかからずに返事が帰って来る。 さすがはゲーマー、可哀想だけどそこがちょっと気持ち悪い。


BABEL(バベル)ってゲームは確か、ボスになるとそのエリアに缶詰めにされて、何も出来無くなるヤツだよね。 確か、モンスター達の使うスキルや魔法は、モンスター固有のもの以外はプレーヤーと全く同じものだったはずだから、ボスにはデスペナルティーもないみたいだし、スキルの当たり判定の確認と闘い方の練習をしたらどうかな? あと、他のプレーヤーとも一様パーティーは組めるみたいだから、その階層で困ってる人のお手伝いとかかな!』


「そうか!レイドやタイマンに備えての練習か!」


『ありがと、パパ♪』


『どういたしまして♪』


 父とのやり取りが終わると、早速心薙はゲームの中に潜った


『リンクスタート!』



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