第1話 Happy Birthday~今日から君もおっさん・・・、あれ?~
自分の誕生日記念に書いてみました。
誕生日。
年に一度訪れる生まれた事を感謝し祝われる日。
子供の頃は誕生日はとてもワクワクした。
自分の為に開かれるパーティー、
机に並べられた沢山のご馳走、
おねだりして買ってもらったプレゼント、
去年より一本だけ多く火が灯ったロウソクのさしてある誕生日ケーキ、
その日は子供にとって大切で特別になれる日。
でも特別な時間はいつまでも続くものではない。
歳を重ねる毎に自分に対して周囲からも自分自身からも生まれた事に対する感謝と祝福が薄まり、
就職して仕事をするようになってからは年々歳が一つ上がるだけの日なっていく。
お祝いだって自分でケーキを買うくらいだ。
これで付き合っている恋人や結婚している相手がいれば祝って貰えて喜ぶだろう。
だがそんな相手がいない場合は別だ。
友人達に祝って貰えることもあるだろうが、
その友人たちも恋人や結婚相手が出来てそちらを優先するようになっていく。
そうして一緒にいてくれる相手も作れずに20代前半になると若干の焦りが出てきて、
20代後半になると周りからも色々と苦言を言われ心配もされだして辛く感じる時もある。
そして29歳にもなる来年はおじさんorおばさんになってしまうのか・・・と憂鬱になり、
両親からは早く孫の顔が見たいのに相手はいないのかと胸にグッサリとくる言葉を贈られるようになる。
そして俺こと翔星 道安は、
清らかな体のまま、
30回目の、
誕生日の、
朝に、
目が覚めたら、
絶世の美少女になっていた・・・。
「・・・なんじゃこりゃぁあああああああ!!!」
俺は今日からおっさんだ(`・ω・´)