08.草原のはるか先には
ここから物語はだんだんと変わっていきそうです・・・
プロットはまあ、書きながら考えてるので。
そのせいでたまに変な文章になってるんですが・・・
「・・・チッ、またこの世界に人が増えたらしいな」
「しかも、あの女と楽しそうに・・・う、うらやましいとは一言も思わねーし」
結希とエルナが彷徨う草原から、はるか遠い場所にある市街地。
市街地よりもさらに奥の、森の中に隠れている城。
「彼ら」はその城の一室で、草原が映っているパソコンの画面を見ながら語り合っている。
舌打ちをした男、オルトン・マイヤーは不機嫌そうに口を開いた。
「・・・他人を羨ましく思ってるのか?お前は。俺たちには関係ねぇ、ただ単にまた物騒な奴らが増えたなと思っただけだ」
オルトンの言葉に、坂本暁人は口をつぐんだ。
「・・・なーんだ、また無視か。お前は自分に都合が悪くなると、すぐに黙るもんな」
「う、うるせぇ、お前は俺の母さんか?」
暁人がそういった瞬間、オルトンの表情が暗くなった。
「母さん・・・か」
オルトンの瞳が潤んでいるのが分かる。
(オルトンって・・・あんなに泣く奴だったっけ)
「・・・すまん、まさかお前が泣くとは思わなかった」
少しの沈黙の後・・・
「別に構わない。放っておいてくれ」
オルトンは重い口を開いた。
この城は、決して彼らの住居ではない。
ただ、他に居場所がない。
だから、勝手に城の一室を借りた。
だが、この部屋にはベッド以外何もなかった。
また、彼らが見ている草原が映っているパソコンは、オルトンが死のうとする際にも離さずに持ち歩いていたものだ。
しかし、1日に20分だけ使用するという生活が続いても、充電はいつか無くなるのだ。
「・・・もう、充電が無いのか」
オルトンは城を出ようと、パソコンを鞄に入れた。
(やっぱりノートパソコンは、持ち運びも簡単で便利だな・・・)
暁人はそんなことを考えつつ、部屋のドアを開けた。
数日間更新できなくてごめんなさい・・・
忙しかったり、どういう物語なのかが自分でも分からなくなったりしていたので・・・
あらすじを正直変えたらいいのか分からないです
登場人物も増え、なんか物語も変わってきそうなので。