06.謎
---やっぱり、何もないじゃないか。
エルナに付いて行ったはいいものの、景色は何も変わらない。
僕は弱音を吐いた。
「もう無駄だよ。どこに行ったって」
「・・・でも、見つかるかもしれない」
「・・・え?」
僕は困惑した。しかし・・・
「あ、何でもない」
エルナはそうはぐらかした。しかし僕は問いかけた。
「教えてくれないか。お前が何を探してるのか」
どうしても知りたかった。エルナが何を探しているのか。
すると・・・
「また、その時が来たら話すよ」
「その時ってどんな時だ?」
「さあね。まだ教えるつもりはないよ」
・・・訳が分からない。
「ま、そんなどうでもいいことは忘れて、とっとと進もうよ」
なんて気楽なんだ・・・
疲れは感じない世界だとはいえ、流石に筋肉痛はする。
・・・すると、急に体が重くなった。
やっぱりこの世界でも、疲れは感じたんだな・・・
「ごめん、体が動かない。しばらく休ませてくれ」
僕はこう言うのが精一杯だった。
しかし・・・
「だーめ、体が動かなくなったら、引きずってあげる」
・・・なんてぐうの音も出ないほどの畜生なんだ。
そんな性癖は持っていない。引きずられるのだけは勘弁だ。
仕方がないから無理をしてでも起き上がって、どこかへと歩き出した。
(実は塾に行く寸前に急いで書き上げてました)
毎日2話ぐらいのペースを目安に投稿するので、とにかくよろしくお願いします・・・
勉強よりも小説を書き上げることの方が楽しいですね←当たり前でしょ