04.僕が死のうとした理由
・・・可愛かったな、あの子。
一週間くらい経っただろうか、未だにあの少女の事が忘れられない。
しかし、それからずっと探しても、少女は見つからかった。
「・・・そうか、これは幻なのか」
そうだ、そうに違いない。
人間に飢えている僕の精神状態が作った幻想なのかもしれない。
「・・・近寄らないで」
彼女が最後に僕に吐いた言葉だ。
自分では分からないが、僕は変態かもしれない。
僕は無意識に思ったことをすぐに口に出す。
たぶん、友達の前で変態じみたことを言ってたのだろう。
いや、何にも覚えてないんだけどね。
でも、次第に友達は僕を裏切り、そしていつの間にか蔑んだような目で僕を見ていた。
----次第に不登校になり、僕は毎日のように自殺を図っていた。
薬を飲んだり、首を吊ったり。
そんな日々が続き、ついに両親は僕を捨てた。
捨てた、というより、僕を残して無理心中をしたのだ。
もちろん、警察のお世話にもなったし、いろんな人から声をかけられた。
しかし、すべてが余計のお世話だと思うようになった。
僕は自分で生きていく。
そうして、高校生になった僕はマンションを借りた。
幸い、通帳は残されていた。保険金もおりたのでお金には困らなかった。
しかし、毎日のようにコンビニでお金を無駄遣いしていた。
それが原因で、通帳のお金は無くなり、家賃も滞納していた。
その頃の僕も、毎日のように自殺未遂していた。
しかし、意識が無くなったことはあるが、死ねなかった。
僕は高所恐怖症だ。
だから飛び降り自殺を拒んだ。
けれども、どんな方法でも死ねなかった。
僕は確実に死にたかった。
家賃も滞納して、いつ追い出されるのかもわからない。
僕は空気を吸いに屋上に向かった。
すると、
「そうだ、ここで死のう」という考えが浮かんだ。
今となって考えると、10メートルじゃ簡単には死ねないな、と思った。
でも当時の僕は、10メートルなら即死するだろう。と甘い考えを持っていた。
そして、飛び立った。
・・・結果がこれである。
どこまでも続く草原。
人間どころか、生物も僕しか存在しない。
もう一度だけ、あの子に会いたかった。
あの子が本当に人間なのか、幻想なのか、確かめたい。
はい、もうどういうストーリーなのか分からなくなりました(´;ω;`)
それでも続けるつもりですし、完結させるつもりですが・・・
多分結構長編になりそうな予感です。
とりあえず、感想、指摘よろしくお願いします!