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四文字 1

新連載というか、急に思い立ち書きたくなったのでついつい他のを放って書いてしまいました。


4話で完結。

シリーズものになる予定です。




勉強の息抜きに窓から道路を見ていたら、ねぇちゃんがぬいぐるみをもって帰ってきた所だった。

もういい歳なのにパステルカラーすの猫のぬいぐるみなんか買うなよ、しかもカバンから顔だした状態で帰ってくるとか正気の沙汰じゃねぇ。

って見てたら飛び出ていたぬいぐるみの頭を押さえつけカバンに押し込んでいた。

辺りをキョロキョロと見回している。

今さら気にするなら、もっと遠くから仕舞っとけよ。とツッコミをいれたくなった。

明日には近所のおばちゃんになんか云われるんだろな。

夕飯ができたから「ねぇちゃんメシ~」って襖をあけたら、ねぇちゃんが真剣な顔でぬいぐるみと話してた。

「疲れてんのか?愚痴ぐらいきいてやるぞ?」っていったら今度頼むわって苦笑いされた。

苦笑いしたいのはこっちの方だ。





休みの日に漫画を読みながらだらだらしてたら、朝から出掛けて帰ってきたねぇちゃんが「私、体がすっごくかたくなったわ!!」

って言いながらスパーンと襖をあけた。

俺は漫画から顔をあげずに「ふーん、運動不足だな」って答えたら「そっちじゃないの!!」ってねぇちゃんは騒いでた。

じゃあどっちなんだよ。

そっちじゃないかたくなるの意味がわからねぇよ。

次の日ねぇちゃんはすっげえ筋肉痛になって会社休んでた。

いくらなんでも運動不足すぎだろ。





ある日散歩から帰ってきたねぇちゃんが「私、友達少ないのよね」って呟いた。

何を今さら。って思ったけど気にしてんのかなって、ちょっと気を使って「いるじゃん、ちょっと太ったメガネのやつ」って答えたら「うーん…あっこは絵的に無理」ってねぇちゃんは答えた。

ひでぇな!あつこさんとねぇちゃんって親友じゃなかったのかよ。

「もっとシュッとして可愛くて髪の毛ながい子いないかな~」そんなヤツがねぇちゃんの友達にいたら逆に驚くわ。ねぇちゃんの友達は小肥りか、ガリガリか、出っ歯か、ひょろながいのと、すっげぇちっちゃいやつしか見たことがない。

ねぇちゃんは友達を見た目で選ばないタイプなんだろうけど、高校生の弟ととしては夢が抱けなくてガッカリだ。

数日後「友達集まったか?」そう聞いたらねぇちゃんはいい笑顔で「なんとか2人あつまったよ!スカート似合う子達!」って答えてきた。


なんだ合コンか。





最近ねぇちゃんは休みの日は朝から出掛けて昼に帰ってくる。健康的な小学生か。

デートとかして夜にかえってくるとかじゃないその現実。我が姉ながら枯れっぷりがいっそ哀れだ。

鞄にこっそり猫のぬいぐるみを入れているところがまた痛々しい。せめて話し相手は人間にしろよ。そう思いながら「最近、広い公園とかグラウンドにでっかい怪人出るらしいから気を付けろよ」って送り出したら「マジで!?そんなニュースになってるの!?」って驚いてた。

ねぇちゃんはドラマばっかみてないでたまにはニュースもみればいいと思う。



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