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Q1.もし明日、地球が終わってしまうとしたら、あなたは何をしますか。
一筋の光さえも届かない、外の世界に隔離されたような空間。
闇とその住人をつなぐ唯一の人工的な光のみに支配された空間。
それが、ちっぽけな私の世界だった。
もう、何日もお日様の光を浴びてない。
私にはお月様の光の方が合っている。
お日様は私にとても強く当たる。
その眩い光が、私という存在の全てを晒しだせと言っているような気がして
その眩い光が、命令に従わない私を責め立てているような気がして
とても、恐い。
でも、お月さまは違う。
こんな私を、私の全てを許し、包み込んでくれる。
私はずっとお月様が欲しかった。
お月様のような光が、欲しかった。
それだけだった。
ただ、それだけが私の望みだった。