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神工知能  作者: K1.M-Waki
1/9

プロローグ

この作品で云うSFは、

「世界は不思議」

  の略です。

 よう、虫取り屋。久し振りだねぇ。今日は何の用だい。新手の異界人の情報かい? それとも、今、世間を騒がせている『鬼』の話題かい?

 うちは情報屋。何でも欲しいモノを言ってごらん。さささっと取り揃えるよ。


 ふむん。『黒い球体』の話か……。

 そうさなぁ、断っとくが、アレには手を出さない方が良いよぉ。あたしも何人かのハンターに情報を流したが、無事な奴は一人もいやしねぇ。おまけに情報自衛隊が動いてるって話も聞くぜ。生命が惜しかったら、止めときな。


 え? ああ、そうだったな。アンタには生命ってのが無かったっけ。


 ええっとぉ、そうさなぁ、……そうそう、一人だけ生きてる奴がいたな。『楽園の番人』って通名の奴よ。本名は何て言ったかなぁ……

 そうそう、それ。朽木。朽木(くちき)楽土(らくど)。まぁ、本名よりも通名の方が知れてるがなぁ。


 そうかい? 仕方ないねぇ。情報料はいつもの通りで。当然、前払いさ。で、ゴールドにする? それとも、等価の情報にする?


 そうかい。今回はゴールドっと。珍しいねぇ、お前さんにしては。じゃぁ、よこしな。

 ほう、旧ローマ帝国のL金貨が十枚かい。ぎりぎりってとこかな。

 じゃぁ、契約成立。頭を出しな。教えてやるぜ。いつもの通り、ちょっと頭痛が残るかも知れねぇが。まぁ、お前さんなら慣れてるだろう。

 じゃぁ、情報ロッドを埋め込むぜ。おい、こんな時ぐらい帽子は取りなよ。禿げてる訳じゃないだろう?

 ああ、分かった分かった。相変わらず愛想ってモノを持ち合わせてねぇなぁ、お前さんは。


 じゃ、しばらくじっとしてろ。なぁに、心配は要らないぜ。五分もすれば、ロッドはお前さんの脳内で溶けて、記憶として定着するさ。


 何だぁ、知ってるってぇ。そうかい、悪かったなぁ。

 で、これで終了っと。絆創膏を貼っとくかい。


 いらねえか。じゃぁ、唾でもつけてろ。

 用が済んだんなら、さっさとお帰り。うちは忙しいんだ。

 まぁ、お前さん程のヤツが動くんだ。何かあるんだろうけど。あたしは、これ以上かかわらないぜ。生命あってのものだねだからねぇ。死んじゃぁ、それきりって事でぇ。

 じゃぁな。何か良い情報があったら、高く買い取るよ。


 お元気で……



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