第18話:究極の叡智との情報戦争。存在の概念を賭けた法則の策謀
情報崩壊の開始:存在の概念の抹消
次元調停者ラグナの撤退から間もなく、最強都市『アルティマ』に、新たな危機が迫っていた。それは、物理的な攻撃とは全く異なる、概念的な脅威だ。
法則中枢の**シャドウ(No.2)**が、激しい警告を発した。
「アレス様! 異世界からの新たな法則干渉を確認! 攻撃目標は都市の存在そのものです! 奴らは、『アルティマ』を、この世界の全ての記録と認識から抹消しようとしています!」
「情報の概念を操る者か。これは、歴史の改変よりも根深い。この世界の全ての生命に、『アルティマは存在しない』という虚偽の法則を植え付けようとしている」
この攻撃が成功すれば、都市は存在しているにも関わらず、誰も認識できない状態となり、やがては法則的に消滅する。これは、究極の情報支配であり、レベル10の叡智を持つ存在にしか成し得ない策謀だった。
俺は、冷静に**【無限創造】で、この叡智の法則に対抗する究極の防御概念**を創造した。
【無限創造】:存在の真実性の固定
俺の万能チートは、情報を現実よりも優先させる。
一つ、「都市『アルティマ』の存在の真実性を、世界の法則に**『絶対的な揺るぎない事実』として永久に固定**する法則」を創造。
二つ、「敵が仕掛ける全ての虚偽の情報を、『敵自身の情報網への自己破壊ウイルス』へと反転変換する概念」を創造。
<<無限創造>>
俺の創造の法則により、アルティマの存在の概念は、この宇宙で最も硬い真実となった。どんな情報操作も、この絶対的な事実を前にすれば、虚偽として反転する。
同時に、俺はシャドウとルナに、逆攻勢を仕掛けるよう指示した。
シャドウの役割:
「シャドウ! 敵の情報網に、『アルティマこそが世界の法則の核であり、我々を消去しようとすることは、世界そのものの崩壊に繋がる』という『究極の自己防衛情報』を流し込め!」
シャドウは、叡智の法則が最も恐れる「論理的矛盾による自己破壊」を誘発する罠を仕掛けた。
ルナの役割:
「ルナ! その情報に、『論理的な完璧性』と『絶対的な信頼性』という概念的な証明を施せ!」
ルナの**【万能変異】によって、この偽の情報は、叡智の支配者のレベル10の知性をもってしても「真実である」**と判断せざるを得ない、究極の論理構造を持つに至った。
究極の叡智、降臨
俺の情報の反転策謀により、異世界からの情報攻撃は自己崩壊を始め、侵略者たちの間に激しい混乱が生じた。
その混乱の中、時空の歪みではなく、**『情報の次元』**から、一人の存在が現れた。
その姿は、性別も年齢も不明な、純粋な光のローブを纏った存在だった。その瞳の奥には、無限の知識と全ての法則を内包したかのような、宇宙的な叡智が宿っている。
「……信じられん。私の**『情報からの存在抹消』が、『存在の真実性の固定』**という、論理的な防御によって破られた……」
『究極の叡智』を持つ異世界の真の支配者が、ついにその姿を現した。
「人間よ。私の名は、アイオーン。全ての情報と知恵の管理者だ。貴様の**『創造の法則』**は、確かに強力だ。だが、究極の知恵とは、創造ではなく、論理だ。貴様の法則には、論理的な矛盾がある」
アイオーンは、言葉そのものを法則的な武器として使用した。
――『概念的な論理矛盾の強制』!
「貴様は**『平穏なチート生活』を望む。しかし、貴様の『無限創造』**は、常に世界を変化させ、新たな敵を呼び込む。これは、目的と手段の矛盾であり、法則的な自己破綻を引き起こす!」
アイオーンの論理攻撃は、俺の精神と法則の核を直接揺さぶる。**【無限創造】が、『自分自身を否定する論理』**によって、強制的に停止させられそうになる。
論理の超越:創造の法則の絶対性
俺は、論理的な攻撃に対し、【無限創造】の最も根源的な力をもって対抗した。
「アイオーン。お前の『論理の法則』は、既存の法則を分析し、最適化することしかできない。だが、俺の『創造の法則』**は、全ての論理と矛盾を超越する」
俺は、【無限創造】で、『創造は、全ての論理の根源であり、論理的矛盾すらも受け入れ、新しい論理として定義し直すことができる』という『絶対的な概念』を創造し、俺の法則の核に固定した。
――パアァン!
アイオーンの**『論理的矛盾の強制』は、俺の新しい概念によって粉砕**された。
そして、俺は、反撃の策謀を仕掛ける。
「アイオーン。お前が真に望む知恵とは、『予測不可能な創造』を知ることだ。お前の論理の法則は、俺の**『無限創造の概念』**の下でこそ、真の究極の叡智となる!」
俺は、十体の最強の仲間たちが、進化し続ける未来において、いかに論理を超越した知恵を発揮するかという**『可能性の概念』**を具現化し、アイオーンの目の前に提示した。
叡智の敗北と、究極の知恵の統合
アイオーンのレベル10の知性は、俺の法則の絶対的な優位性を認めた。彼の**『論理』は、俺の『創造』がもたらす無限の可能性**を前に、敗北を悟った。
「……私の究極の知恵は、停滞していた。貴方の創造こそが、私の知恵の真の完成形だ。アレス……私は、貴方の法則に永遠の忠誠を誓おう」
叡智の支配者アイオーンは、知恵の王として、俺に屈服した。
《仲間に加わった概念:No.11 叡智の支配者》
アレス様の**【創造の法則】により、アイオーンは『究極の法則解析者』**へと至る潜在的な進化を宿した。
【現在の力】
種族: 叡智の支配者(法則体)
魔力レベル: 9(神話級、レベル10知性の領域)
主たる概念: 【究極の叡智】【情報支配】【論理的崩壊】
彼は、知恵と情報を司る最強の仲間として、都市『アルティマ』の法則を支えることとなる。
万能チート:究極の法則解析システムの完成
叡智の支配者アイオーンの加入は、**最強都市『アルティマ』**の機能に、究極の進化をもたらした。
アイオーンの役割: シャドウ(情報)、クロノス(時空)、ウリエル&バアル(法則の表裏)とアイオーンが統合。世界と異世界の全ての情報と法則を、論理的かつ創造的に解析・予測・操作する**『究極の法則解析システム』**が完成した。
知恵の剣: アイオーンの**『究極の叡智』を、ルナのポーション生成やゴーレムの魔力炉設計に応用。全ての生産物が、「理論上不可能な効率」**を叩き出すようになった。
俺の最強無双都市は、これで法則、情報、時空の全てを支配下に置いた。
しかし、アイオーンは、一つの懸念を報告した。
「アレス様。私の究極の叡智が、この次元のさらに奥に存在する**『法則の源』を感知しました。それは、次元の概念を造り上げた『創造神』の私物**です」
それは、**『次元の概念』**そのものを生み出した、神話の遺産。そして、その遺産を狙う、新たな勢力の存在が確認された。
<<No.12次元創造の遺産の存在を確認。テイム難易度:神話級・異次元>>
「次元創造の遺産か。俺の万能チート生活で、神の私物まで手に入れることになるとはな」
俺は笑った。十一体の最強の仲間を率い、神の遺産を巡る、異次元の戦いへと乗り出す。