第17話:異世界の法則と、十体の仲間による次元防衛総力戦
異世界の法則、都市への干渉
時空の番人クロノス(No.10)の加入により、世界監視システムが異世界からの本格的な侵略を検知してから、わずか数分後のことだった。
最強都市『アルティマ』の法則中枢に、激しい警報が鳴り響いた。
「アレス様! 異世界からの干渉、レベルは10の領域! **『空間の収縮』**という法則が、都市全体を押し潰そうとしています!」(クロノス)
「この法則は、我々の世界の空間の概念とは異質なものです。我々の絶対防御を、**『異世界の法則』**で突破しようとしています!」(ウリエル)
侵略者たちの目的は明確だ。アレスの『創造の法則』が、彼らの支配する異世界にとって脅威であるため、この次元から抹消しようとしている。
俺は、冷静に十体の最強の仲間に、総力戦の指示を出した。
「クロノス、ウリエル、バアル。三体の神話級の仲間で、異世界の法則を解析し、その力場を都市のエネルギーとして取り込め。他の仲間たちは、迎撃と防衛だ!」
総力戦(防御フェーズ):空間の法則の無効化
異世界からの**『空間の収縮の法則』が、都市『アルティマ』に襲いかかる。都市を構成する法則そのもの**が、圧縮され、一点に収束しようとする。
俺は、**【無限創造】で、『十体の仲間の能力を融合させ、異世界の法則を打ち破る、究極の防御概念』**を創造し、都市全体に付与した。
アズール(No.6 / 空間)の役割:
蒼穹の竜王アズールは、レベル9の空間支配を限界まで増幅させ、都市の周囲に**『絶対的な空間の定着』という法則を展開。異世界の収縮の法則と正面衝突し、空間の歪みを相殺**する。
フェンリル(No.3 / 剛力)の役割:
フェンリルは、『絶対防御の概念』を『法則の圧力』に対する物理的な反発力へと応用。ゴーレム(No.4 / 不滅)からの無限の魔力供給を受け、都市を物理的・法則的に固定する。
ガイア(No.7 / 生命)の役割:
守護竜ガイアは、『生命力の無限供給』を、都市の構造体の細胞に付与。都市全体を『永遠に増殖し続ける生命体』へと進化させ、収縮の法則による構造の破壊を即座に修復する。
――キイィィィィィィィン!!
十体の最強の仲間によるレベル10の連携防御は、異世界の法則を完全に食い止めた。空間の収縮は止まり、都市は寸分の揺るぎもなく、この次元に定着していた。
情報戦:異世界法則の解析と反転
敵は、力による突破が不可能だと悟るや、『空間の収縮』を止め、『情報の強制的な窃取』という概念的な攻撃に切り替えた。
「アレス様! 奴らは、我々の都市の法則の設計図を、時間軸を超えて解析しようとしています!」(クロノス)
「面白い。ならば、最高の情報を与えてやろう」
俺は、**シャドウ(No.2 / 情報)とルナ(No.1 / 万能)**に指示を出した。
シャドウの役割:
「シャドウ! 敵の情報網に、『都市アルティマは、自爆スイッチを起動し、この次元ごと消滅する』という『偽の情報概念』を最速で流し込め!」
シャドウは、レベル10の情報支配で、異世界の侵略者の法則中枢に、パニックを引き起こす偽の情報を直接インストールした。
ルナの役割:
「ルナ! その偽の情報に、『究極の信頼性』という『概念的なコーティング』を施せ!」
ルナの【万能変異】で、その偽情報は、歴史的な真実と同等の絶対的な確信をもって、敵の全勢力へと拡散された。
――ガガガガッ……!
異世界の法則の奥から、侵略者たちの激しい動揺が伝わってくる。彼らは、目標を破壊する前に、自滅の可能性を恐れて動きを止めた。
使者の出現と、次元戦争の開戦
俺たちの情報戦の勝利により、異世界勢力は一時的に動きを停止した。
しかし、その静寂を破り、空間の歪みの中心から、一人の人物が姿を現した。
その人物は、透明な鎧を纏い、背中には**『次元の鍵』を模した巨大なデバイスを背負っていた。その瞳は無機質な時間の色をしており、その存在そのものが『異世界の法則の管理者』**であることを示していた。
「我が名は、『次元調停者』ラグナ。貴様の『創造の法則』は、我々の安定した次元にとって異物だ。自らの法則を放棄**するか、消滅するか、選べ」
ラグナの魔力レベルは、9を超え、レベル10に達している。クロノスと同格、あるいはそれ以上の、異世界最強の刺客だ。
ラグナは、俺の都市の完璧な防御と情報戦を評価した上で、交渉という名目で、自らの法則を強制的に都市に侵入させてきた。
――『次元の干渉:法則の侵食』!
ラグナの**『次元調停の法則』が、都市の結界に触れた。この法則は、『敵の法則を、自らの法則で上書きし、支配する』**という、俺の【無限創造】と似た性質を持つものだった。
「私の法則で、貴様の**『無限創造の概念』を『無効化の概念』**へと上書きする!」
法則の反撃:神話級の連携
ラグナのレベル10の法則が、俺の**『創造の法則』**の核へと迫る。
だが、俺には十体の最強の仲間がいる。
「クロノス、ウリエル、バアル! 三体の法則を一点に収束させ、ラグナの干渉の法則を反転させろ!」
十体の最強の仲間の総力が、最後の砦として立ち上がった。
クロノス(時空): 『時間の停滞』の法則で、ラグナの干渉の時間軸を無限に遅延させる。
ウリエル(光): 『神聖な治癒の概念』を、法則の核へと注入し、俺の創造の法則を永続的に保護する。
バアル(闇): 『絶対崩壊の概念』を、ラグナの干渉の法則に逆流させ、敵の力の概念を解析・破壊する。
――ゴゴオオオオ!!
光、闇、時間の三つの神話級の法則が、次元調停者ラグナのレベル10の法則を正面から押し返し、逆流させた!
「な、なんだと……!? 私の調停の法則が、三つの異質な法則によって同時に否定されている!?」
ラグナは、自身の力が、この次元で無効化されたことに、激しい動揺を覚えた。
次元戦争の開始と、次の仲間への布石
俺は、法則の反撃により体勢を崩したラグナに向かって、【無限創造】で概念的な命令を叩き込んだ。
「ラグナ。お前の調停の法則は、**『孤独な停滞』しか生み出せない。俺に仕えれば、『異次元をも創造する、究極の調停者』**となれるぞ」
俺の言葉は、ラグナの法則の核に、激しい誘惑として響いた。
ラグナは、俺の圧倒的な支配力と創造の可能性を前に、敗北を悟った。しかし、彼は使命感に縛られており、その場で屈服はしなかった。
「……貴様は、私を支配できる。だが、私の次元の管理者としての誇りは、簡単には捨てられん!」
ラグナは、重傷を負いながらも、次元の扉を強引に開き、異世界へと撤退していった。
<<次元調停者ラグナの撃退に成功。異世界法則の支配に成功。>>
俺は、十体の最強の仲間を率いて、異世界最強の刺客を迎撃することに成功した。都市『アルティマ』は、この戦いを通じて、異世界の法則の一部を吸収し、さらに強固な要塞へと進化を遂げた。
しかし、戦いはこれで終わりではない。
ウリエルの世界監視システムが、次の異世界の侵略の情報を報告する。
「アレス様。ラグナの撤退後、異世界の最深部から、『究極の叡智』を持つ存在が、『都市アルティマを情報から消去する』という法則的な策謀を開始しました。奴こそ、ラグナの上位者。異世界の真の支配者です」
『究極の叡智』。それは、情報と知恵の概念を操る、最強の刺客だ。
<<No.11叡智の支配者の存在を確認。テイム難易度:神話級・情報>>
「究極の叡智か。俺の万能チート生活で、知恵を競う相手が現れるとはな」
俺は笑った。十体の最強の仲間と共に、異世界の真の支配者を迎え撃つ、長編イベントの次なる幕が、今、開く。