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第20話 馬之助②

(´・ω・`)「と言って、馬之助くんは遊んでばかりいたのではない」

(´・ω・`)「彼は宣伝用の予告編の構成を任されることになった」


(´・ω・`)「予告編の動画を作るのは想像よりも難しい」

設立されたばかりのジブリではスケジュールや予算の関係で

予告編用の特別なカットを作る余裕はない

さらに本編の製作しながら、先行して作り上げないといけない

と言うことで、今時点で出来上がっている絵コンテA、Bパートから

観客の度肝を抜くシーンを抜粋して作ることになる


(;⌐●_●)「うーん……どうしようか」

(;⌐●_●)「やっぱりこのシーンだよな」


(´・ω・`)「どのシーンにしたんだい?」

(⌐●_●)「フラップターが超低空飛行をするシーンかな」


(´・ω・`)「たしかに、夜が空ける前に颯爽と飛ぶあのシーンはかっこいいよね」

(⌐●_●)「うん、でもただカッコいいだけで選んだ訳ではないんだ」


(´・ω・`)「どんな理由?」


(⌐●_●)「フラップターって他の飛行船と違って……」

(⌐●_●)「上下の羽ばたきによる飛行携帯をとっているだろ」


(⌐●_●)「それがどうアニメーションで映るのか……」

(⌐●_●)「描いている僕たちでさえ未知数だ」


(⌐●_●)「だから前もって映像化して皆で確認・共有をしておきたいのさ」

(;⌐●_●)「もし微妙な出来だったとしても、もうどうしようもないんだけどね」


(;´・ω・` )「そうなんだよね……」

普通だと予告編でテストを試みてダメだったら本番でちゃんとやろう

と考えるかもしれないけど

今のスタジオジブリには描き直すなんて余裕はなく

予告だろうがなんだろうが本編同様に失敗は許されなかった


(´・ω・`)「そこで、馬之助は予告編の前に3分ほどのテストフィルムを作ることにした」


(⌐●_●)「フラップターの色テストを3パータン用意して……」

(⌐●_●)「飛行石の発行具合も試さないとな」


彡(゜)(゜)「飯田くん、洞窟で飛行石の欠片が瞬くシーンは……」

彡(゜)(゜)「アニメ“銀河鉄道の夜”のガラス粉のような星空の感じが欲しいわ」


(⌐●_●)「わかりました、それもテストしましょう」

(⌐●_●)「ガラス粉スーパーを検討しないとな」


(´・ω・`)「そしてテストフィルムが完成したので試写会をすることになった」


(´・ω・`)「それじゃあ映しますよ」


彡(゜)(゜)……

(⌐●_●)……

( ゜∋゜)´0`)´0`)……


( ゜∋゜)「フラップターはOKだな」

(⌐●_●)「飛行石の発光は、エアブラシをかけない方がいいな」

彡(゜)(゜)「あ……、思った通り、このままでは使えんわ」


(´・ω・`)「星空の再現のようなキラキラ洞窟は没となった」

プラネタリウムのようにあまりに星が多すぎるのは

洞窟のシーンに似合ってなかったということだろう


(⌐●_●)「別のやり方を考えないとな」

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