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第2話 天空の城ラピュタ
天空の城ラピュタ
これがスタジオジブリで作られる第一作となる作品名だ
宮崎さんはラピュタストーリーと銘打った
動画用紙を繋げた長さ1メートル40センチの貼り紙に
箇条書きのストーリー展開を書き出していた
大まかな内容は空に浮かぶ島“ラピュタ”をめぐる
主人公のパズー、ヒロインのシータ、悪役のルスカ、空賊のドーラ一家
が繰り広げるドタバタ冒険活劇のようだ
(´・ω・`)「“ようだ”と言うのも……」
この作品には原作と呼べるものがなく
宮崎駿の頭の中で現在進行形で作られている作品だからだ
彡(゜)(゜)「この作品は失敗できんのや……」
(´・ω・`) .。oO(また言ってる……)
「この作品は失敗できない」
この言葉は宮崎さんの口癖だった
天空の城ラピュタはスタジオジブリの一作目にして
会社の存亡がかかっている作品であった
(´・ω・`) .。oO(いったいどれほどのプレッシャーを抱えてるんだろう)
それが途方もないことだというのは、机に向かっている宮崎さんの姿が証明していた
彼はラピュタの絵コンテをただ黙々と描いていた