表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/4

第1話 入社そして出会い

1985年10月21日


(´・ω・`)「ボクは木原ヒロカツ」

25歳の新人アニメーターだ

ボクは今日からここ

産まれたてのアニメ制作会社“スタジオジブリ”で働くことになった


(´・ω・`)「うわぁ!」

初めて足を踏み入れたジブリ

広々としたフロアにはアニメーターたちが使う机がたくさん並んでいた


(´・ω・`)「凄い……」

その数、およそ20台

職人の手で作られた特注であろう動画机だ


カリカリカリ


(´・ω・`)「あ!あそこに座っている人は……」


彡(゜)(゜) カリカリカリ


彡(゜)(゜)←宮崎 駿

“アルプスの少女ハイジ”や“未来少年コナン”の製作に携わり

“ルパン三世 カリオストロの城”で監督デビュー

最近では“風の谷のナウシカ”を手掛けたアニメ界の鉄人


(´・ω・`)「木原ヒロカツです」

(´・ω・`)「これからお世話になります。よろしくお願いします。」


彡(゜)(゜)「……よろしゅう」


宮崎監督は机から顔も上げず

「邪魔するな」と言わんばかりの感じでボソッとつぶやいた


(´・ω・`) .。oO(宮崎駿はこうでなくっちゃ!)

ボクは彼に憧れてアニメ界に入ったと言ってもいい


宮崎駿は怖い人という噂は耳にしていた

恐ろしいエピソードとして

アニメーターが出来上がった作品を宮崎監督に見せたら

原画をパラパラめくって、そのままごみ箱に放り込んだとか

目の前で真っ二つに引き裂いて捨てたや


彡(゜)(゜)「大きいホッチキスを持って来いや」

と言って、わざわざ四隅を留めてから捨てたといった逸話が流れていた


(´・ω・`) .。oO(だからボクはこのぶっきらぼうな返事に……)

ついにあの宮崎駿と一緒に仕事ができると実感した


(´・ω・`)「宮崎監督……」

彡(゜)(゜)「その呼び方は止めい」


(´・ω・`)「え?」

彡(゜)(゜)「ワイは一介のアニメーターや、名前で呼べい」


(;´・ω・` )「は、はい」

宮崎さんはそのまま黙々とただひたすらに作業に戻った


(´・ω・`) .。oO(なにを書いているんだろ……)

宮崎さんの机には空ばかりの写真が貼ってあった


(´・ω・`) .。oO(いや、これは……雲だ)

なるほど……新しい映画は“雲”を描く作品なんだな


(´・ω・`)……

(´・ω・`)「ボクはいったい何の作品に携わるんだ??」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ