まきも まさきも まみむめも ⑬ 飼育放棄した飼い主の手紙。同封の小切手の金額は、2千万円!5頭で1億円!?
犬たちを一度に運べる巨大なキャンピングカーもマキの物になった。飼育放棄した飼い主が犬たちを預かってくれる人に宛てた手紙の内容は? 同封してあった小切手はとんでもない金額だった。小切手を現金化するため東京へ出向くマキだったが・・・思わぬ事態が次々と!
⑬
Makkyの釣り船も忙しく、ゴールデンウィークのお客さんに楽しんでもらえた。
釣のお客さんの中には、そのまま旅館に宿泊して料理を楽しむ人も多かった。
天候にも恵まれて、多くのお客さんが、満足できる日が多かった。自然相手だから
残念ながら、あまり釣れなかった人もいる。そういう人には、オールドとウルフが
スペシャル・スキンシップでグチュグチュ・ベロンベロンにしてくれる。
連休明けは少し休みを入れた。あいにくの雨で家の中でみんなのんびりしている。
”プルルルル、プルルルル”
(電話)
マキ:もしもし、小久保です。
担当:ガーデンホテルです。その節は、どうも犬たちの所有権が、法的に小久保様
になられたとの事で、お預かりしているキャンピングカーと手紙をお渡し
したいのですが。
マキ:キャンピングカーは、ホテル側で処分するはずでは・・・
担当:犬だけ任せて、キャンピングカーをお金に帰るのは出来ないとの事で、車も
拾得物扱いにしてホテル側は、権利放棄しました。小久保様の物です。
マキと梨々花がガーデンホテルに来た。
担当:手紙も車の中にそのままです。うちのスタッフがバッテリーだけ充電して、
エンジンも掛かりますので、今後の整備は小久保様でお願いします。鍵を
お渡しします。
マキ:ありがとうございます。
梨々花:ムチャクチャでっかい車だね。
マキ:一応、普通免許で運転できるみたい。梨々花運転してく。
梨々花:やだやだ、ガーデンホテルの中でぶつけそうだわ・・
マキ:それでわ・・失礼します。
マキが運転席に乗り込んだ。サイドブレーキが分からない。困っていると、ホテル
の男性スタッフが、助手席の窓をたたいて、
スタッフ:ハンドルの左のレバーです。引っ張ってそう、回すと・・
マキ:あー、出来た。ありがとうございます。
雨が降っているのでワイパーを動かそうと、レバーを引くと”パウォーンパウォ”
クラクションが鳴った。男性スタッフが、
スタッフ:ダッシュボードのスイッチです。
マキ:あー、なるほど・・ありがとうございます。
ワイパーが動き出した。
”ブウーンウォーウィー・・ゴックン”エンストした。スタッフは、下を向いた。
”ギュンギュウン、ブウォーン”やっと発進した。ロータリーをぎりぎり回って、
ゆっくりゆっくり走って行った。チェンジがコラムチェンジでハンドルの下につい
ている。何足に入っているか、分からない。そのまま2速で進む。ガーデンホテル
の入り口を見たら担当者もスタッフも小走りで中に入った。
キャンピングカーが2速のまま進む。
マキ:こりゃこのまま家の駐車場に入れ無いな・・ちょっと練習していこう。
クリスタルポルトを抜けてフェリー乗り場の向こう側が広い駐車場だ。バスでも
余裕で走れる。マキは、そこでしばらく練習している。
マキ:チェンジが分からん。上の前が1、上の後ろが2、放して前で3、後ろで、
4か。それで、下げて後ろでバック。うわ、後ろ何にも見え無い・・
ちゅうしゃじょうの白線を利用して何度も車庫入れの練習をした。
”プルプル、プルプル”
(電話)
梨々花:もしもし、マキちゃんどうかした?
マキ:フェリー乗り場で練習してる。
梨々花が心配して戻ってきた。
梨々花:私も乗せて!私のミラココアならぶつけても良いからギリギリで走る練習
すれば!
マキ:そういわれると、よけい怖いな・・ここが、2速・・向こう回ってくるか・
梨々花:マキちゃんやらせて!一応、普通免許だから。
梨々花が運転席に座った。
梨々花:うおー!カッコいいね。 ”パウォーンパウォ” うわあなんで!
マキ:ワハハは!クラクションだって、ワイパーは、これ!ははっ・
得意げにワイパーのスイッチを入れた。
”ギュンギュウン、ブウォーン”梨々花がすんなり発進した。かなりのスピードで
バスのロータリーを回って駐車場に帰ってきた。
ミラの横にバッグで入れる。
マキ:むっちゃ上手いじゃん。
梨々花:行けるね。撮影用のトラック運転してたからかな。
マキ:早く言ってよ!
梨々花:だって2t車だからこんなにデカいのは初めてだもん。
梨々花が運転して、自宅の駐車場に難なくバックで入れた。
マキ:私がビビッて練習する必要なかったじゃん!わはは、やだ・・
車の音を聞いて、デンが起き上がって窓際に寄ってきて見ている。
田:デン・・分かるのか・・・飼い主さんは居ないんだよ。
”クーh-n”
マキ:ただいま、遅くなっちゃった。
梨々花:はー、面白かった。見てるだけでもカッコいいね。
田:デンが、車が来たらすぐわかって、立ち上がったんだよ。分かってるんだ。
マキ:そうか、どうしようもない事情があったんだろうね。・・手紙があるね。
デンちゃんをあずかってくれる人へ、はい、これは梨々花あての手紙。
読んでみて!
グレートデンを飼って頂ける方へ
伝伝伝介を飼って頂ける方へ 飼育費用に充ててください。
梨々花:これだけ・・デンデンデン介!そのままじゃん(笑)
マキ:ういちらもひねってないけど、デン重ねたよ!(笑)
田:田だらけじゃ
マキ:あんたが言うな!(笑)・・・ん、飼育費用って?
梨々花:へえ・・ふん・・あ!なんか入ってる。チケットみたいなの・・これ!
マキ:小切手じゃん!10,000,000円・・えーっ! 他の手紙は・・
”ビリビリ”
オールドのは、オーディーだって、20,000,000円高いよ。
若いからか・・
ハイジのは、ハイジだって大正解(笑)
ハイジに10,000,000円
ウルフは、ウルフィー、アニメにいたぞ!20,000,000円
オールドと一緒だ。
チベタンのは、・・・・クッチャネ(食っちゃ寝)だって!(大爆笑)
上手いね。座布団1まい! 若い時から、食って寝てばっかりだったんだ!!
25,000,000円だって!食費手当がついてるのか・・
マキ:良く見てるね。さすが飼い主
梨々花:合計で8500万円だよ!
マキ:ホントかな・・
田:シティーバンクの手形だね。東京支店に聞いてみたら。
マキは、シーティーバンクの東京支店に聞いてみた。小切手は、振出日から10日
が、期限だが、シティーバンクに口座を作ってくれれば6か月以内なら支払えると
の事だった。
梨々花:凄いね大金だ。私たちで山分けだよね。私だって1千万円ぐらい貰える
よね。寝不足で看病したんだから。
マキ:一応言ってくるけど、どうも怪しいんだけど・・
マキは、翌日東京へ行った。田さんも大宮に帰るついでに同行した。
田:どうする。旅館、建て替える?
マキ:新しい船かな・・クルーザーとか・・ヨットの方が良いかな・・
午後になってシティーバンクの東京支店に着いた。
支店長:お待ちしておりました。小切手の方を見せて頂きます。
こちらが、口座開設の申し込み用紙になります。
小切手は、間違いなく当銀行の物ですのでお支払い可能です。口座開設の
用紙に記入のして、お待ちください。
支店長は、席を外した。
田:口座作るのに支店長がわざわざ対応するのかね・・・
マキ:額が大きいから偽造とか疑ってるんじゃない。ここに住所書かせて大宮警察
に通報するんだよ。
支店長:お待たせしました。振出人も口座番号も一致しておりますので、お支払い
出来る正規の物です。ただ、口座が、凍結されていて残高もほとんど無い
みたいです。口座の名義人、白鳥孝雄様はお亡くなりになられたようです。
相続関係者からご連絡が有れば、この件も当然未払いが有るとお伝えしな
ければなりませんので、小久保様にもご連絡いたします。今後、支払いが
あるかもしれませんので、いくらか入れて頂いて、口座は開設していただ
いた方が良いかと思います。
マキが1万円払って、口座を開設した。
支店長:ありがとうございました。
マキ:ほら、1万円で口座作らされただけじゃん。
田:確かに怪しいけど、口座開設させるためにあんな手紙かいたわけじゃあ無いと
思うよ。
マキ:白鳥孝雄か・・名前も口座も本物だよね。でも、お金はもう無かったんだ。
田:そういう事か、お金が無くなって飼育放棄・・納得です。どうする。帰る?
マキ:恋の顔、見て行くわ。
二人で大宮に行くことにした。大宮の生き物ブティック恋恋に行ってみた。バイト
の女の子が1人で留守番をしている。お客は居ない。
マキ:こんにちは、恋ちゃんいます。
バイト:れん?知りません誰ですか?




