男子中学生に説教する
いつもお読み下さりありがとうございます。
毎回拙い文章で内容も…と、いつも迷いながら書いています。
今回はイジメに対してブチっとなっています。
少しイジメの描写があります。不快に感じるかもしれません。苦手な方はお控え下さい
私はいじめにあった事がある。
小学生の頃と、高校生…
社会人になっても噂先行、初登場で既に悪者。なんて立場からのスタートはしょっちゅう。
あまり気にしないけれど、もちろん悲しいし、当然傷つく。
でも、私の場合、それ以上に思うのは「鬱陶しい」だった。
相手をするのが面倒だと思ってスルーする。
……
数年前の…3月か4月だったと思う。
午後の日差しが暖かい時間に、犬の散歩に出た。
近所の公園の外周に沿って歩道があるので、そこを犬の歩調で歩く。
公園の隅で近所の中学の制服の男の子たちが一人の男の子をからかっているのが見えた。
なんとなく気になったのでその近くに行く。
男の子たちは一人の子にサッカーボールを投げてぶつけて笑っていた。
見ていて不愉快。
さらに近寄る。
ボールをぶつけて笑って…軽くポンと突き飛ばした。
さっきまでなんとか笑っていたが、とうとう男の子は泣き出す。
笑う他の子たち。
ああ…こういうの…本当に虫唾が走る。
私は連れていた犬を抱き上げ
「はーい、そこまで。いい加減にしなよ」
そう言って、割って入った。
びっくりする子ども達だったが、すぐに1人の子がニヤニヤしながら「僕たち遊んでるだけですよ〜」と嫌な言い訳をしてきた。
舐められてるな〜と思いながらも「嘘ついちゃだめだよ。ずっと見てたんだからわかってるよ。はい、もうおしまい。こんな事しちゃいけないのわかるでしょ?」と言った。
ニヤニヤする子ども達。
まあ、そうだよな…おばちゃんなんて怖くないだろうな。仕方ないかと思って切り上げる事にした。
「いーい?二度とこんなことしちゃダメ。あんたたちがしてる事は悪い事。二度としたらダメだから。どこの学校かわかってるからね、はい、もう解散」
と言って、私は子ども達に背を向けた。
その時、後ろから声がした。
「お前もちゃんと犬の世話しろよ」
ブチ。
瞬間バッと振り返り「あ"?今誰が言った?」と問う。
さっきまでの軽い調子の声ではない。
子ども達の顔が真顔に変わる。
私はわかりやすいようにゆっくり言う
「今言ったやつ、前に出てこい」
明らかにやばい雰囲気の私に、か細い声で「ぼくじゃありません…」「僕も言ってません…」と返してきた。
「いいからさ、言ったやつ出てきなよ。」
「…」
怒り心頭の私を見て、子ども達真っ青。
しばらくそのまま時間が過ぎる。
「全員、顔覚えてるからね」と言うと
「…僕、帰らなきゃ…」と泣きそうな声が聞こえてきた。
ああ…怯えている…
仕方ない、ここまでだ。
私は泣きやんだ子をチラリと見てから、向きを変え歩きだした。
……
別の日、その公園を散歩していたら、サッカーをしていた子たちがピタっと動きを止め、こちらを見ていた。
ああ、あの時の子たち?
私は顔なんて忘れてるけど、向こうは覚えてるだろうね〜
と、思った。
……
この後、私は少し悩む。
余計な事だったろうか…あの子に対するイジメは無くなっただろうか…あの子はほっといて欲しかったかもしれない?
あの子大丈夫だったかな…
お節介だったかな…
と、色々考えてしょんぼりする。
……
あの子の答えは聞けなかったけどイジメた子の中の一人、たぶん主犯格で「犬の…」発言をした子がその後、私の事を見て「俺、あのおばさんに怒られた事がある…」と、言っていたと知ったので「怒られた」と気づいてるなら少しは反省して欲しい。と思いました。
……
この話を近所の人に話したら「あら〜その子たち一番怒らせたらいけない人を怒らせたわね〜」と言って笑っていた。
ええ〜。私ご近所でどんなポジションなんだろう…
拙い文章、お読み下さりありがとうございました。