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3:紅魔館意識調査 ~粉☆バナナ~

 

   ハナタレ紅魔館 紅魔館意識調査 ~ハナタレナックス パロディノベル~

  

レミリア(以下レ)「どういうことよブン屋。

     何で紅魔館に…」

フラン(以下フ)「ねーねーお姉さまーしゃめーまるーなにするのー」

 

 幻想郷の湖のほとりの赤い館。

 人里では悪魔の住む館などといわれているが、その実は…。

 

射命丸(以下文)「その実紅魔館の方々の生態…いえ、素性が全く分からないので、この度開始になった外の世界向けテレビ放送でそれっぽい企画を…」

咲夜(以下咲)「…(今一瞬生態って言ってたけど…お嬢様気づいていないし黙っておこう)」

レ「テレビ?」

文「ええ、電波で流す新聞を試験放送することになったんですよ。それをテレビといいまして。

  それで、新聞以外の番組も必要だろうと、いろいろ収録をしているんですよ」

レ「他の番組っていうのは?」

文「霊夢さんと魔理沙さんに外の世界で旅をしてもらったり、妹紅さんに『MOKO'S キッチン』って料理番組をしてもらったり、地霊殿のさとりさんに占いをしてもらったりしましたよ」

レ「…くっ(ちょっと見てみたいじゃない)」

文「そんなラインナップに紅魔館のメンバーで参加してみませんか?」

レ「…なるほどね」

フ「うわぁー面白そー!!」

 

 館の主・レミリア・スカーレットもうずうずしているのがわかったが、隣で聞いていた妹のフランドール・スカーレットが乗ってくる。

 

文「…いかがですか、レミリアさん?」

レ「…そうね…その末席をけがしましょう、我が紅魔館が」

 

 そしてその、一種過酷な企画が、紅魔館を舞台に繰り広げられる…。

 

 それから数日後…。

  

魔理沙(以下魔)「というわけでございましてですねぇ~本日もテレビ東方でございますけれどもねぇ」

フ「わーい、魔理沙だぁ~」

魔「はいはいフラン、愛しの魔理沙さんだぜ☆」

レ「なんかいつもと感じが違うわね」

魔「あぁ、今日は司会者だからな。

  さてっ!(カメラに向き直る)今日は湖のほとりにある紅魔館にお邪魔してるぜ☆」

レ「いらっしゃい。館の主、レミリア・スカーレットよ。

  さぁ、跪いてハイヒールをお舐めなさい、咲夜の」

咲「えっ!?」

魔「…お前は女王様か…」

咲「…女王様というより、お嬢様だけどね」

魔「まぁそうだな」

レ「そうね…で、それより何をするのよ」

魔「よし、出演者にはまだ何も説明してない今日の企画のご説明をいたしましょう。

  これだぁ!!」

 

  紅魔館の結束を高めろ!? 紅魔館意識調査!

 

レ「…?」

魔「今日は紅魔館のメンバーに結束を高めてもらおうと、企画をやっていただきます」

美鈴(以下美)「結束、ですかぁ」

魔「ああ、そうだぜ」

レ「そんなことしなくても紅魔館は一枚岩よ!」

フ「お姉さま、前振り上手~!!」

レ「…」

魔「…よし、やっぱり結束高めるのは必要だな!

  よし、アレを配ってくれ、こあ」

AD小悪魔(以下こあ)「はい…これですね。はい、お嬢様」

レ「ありがとう」

こあ「はい、妹様」

フ「わーい」

こあ「咲夜さん…」

咲「ありがとう」

こあ「門番さん…」

美「なんで!?ねぇ何で私だけ名前じゃないの!?」

こあ「以上ですね」

パチュリー(以下パ)「むきゅっ!?なんで!?もう一組持ってるじゃない!!」

こあ「あー申し訳ありませんパチュリー様(棒読み)」

パ「…むっきゅり…(送還するわよ)」

こあ「ひぃぃ!も、申し訳ありませぇん!!(脱兎)」

魔「よし、配布も終わったな。

  その札を見てくれ。今回参加メンバーの名前が書いてあるだろ?」

 

 レミリア フランドール パチュリー 咲夜 美鈴

 

美「書いてありますねぇ」

魔「これから私がいくつか質問するぜ。

  その質問に対して、その札をあげて回答してくれ。

  で、まぁ適宜私が理由を聞いていくぜ」

レ「そういうことね」

魔「で、最終的にその設問に最も当てはまるメンバーを一人決めてくれ」

咲「…正直、ものすごく、嫌な予感がするのですが」

魔「そんなことないぜ?」

パ「そりゃあんたにはいやなことじゃないでしょーよ…」

魔「よし、メンバーの士気も高まったところで、第一問・初級編から行くぜ☆」

咲「話を聞きなさいよ…」

 

 

 紅魔館意識調査 第一問

 

魔「紅魔館でぇ!!!」

フ「わぁ~♪(拍手)」

レ「何よそのテンションは」

魔「一番暗いのは誰?」

美「…」

咲「…」

レ「…」

フ「…」

パ「…だれか何か言いなさいよ」

魔「じゃぁ行くぜ、せーの、ドン!!」

 

 レ:パチェ パ:パチェ 咲:パチェ 美:パチェ フ:パチェ

 

魔「全員パチュリーかよ!!ww

  さすが紅魔館、心が一つだ!!w」

レ「だって、ねぇ…」

咲「さすがにこれは…」

美「というよりパチュリー様、自分もですかw」

パ「…まぁ、全員同じものあげられそうだったからね」

咲「そう言っていただければ」

魔「よし、じゃぁパチュリーが一番暗いってことで紅魔館に謎の一体感が生まれたとことろで、第二問いくぜ!」

 

 

 紅魔館意識調査 第二問

 

魔「紅魔館でぇ。一番ナイフ使いがうまいのは誰?」

パ「なんでこれが一問目じゃないのよ…」

魔「ん? 一問目よりは難しいと思ったからだぜ?」

パ「むきゅ…」

魔「よし、札の準備がよさそうだな。では、札をどうぞ!」

 

 レ:咲夜 パ:咲夜 咲:美鈴 美:咲夜 フ:咲夜

 

フ「ちょw咲夜自分じゃないの?w」

咲「さすがに自画自賛になってしまうので…」

レ「さすがに瀟洒な従者ね」

咲「ありがとうございます」

魔「よし、じゃぁ第三問!」

 

 

 紅魔館意識調査 第三問

 

魔「紅魔館でぇ! 一番よく寝るのは誰?」

レ・咲「…」

美「(見られてる!!お嬢様と咲夜さんに見られてる!?咲夜さんなんですかそのかわいそうな子を見るような眼は!?)」

魔「ではいっせいにどうぞ!!」

 

 レ:美鈴 パ:レミリア 咲:レミリア 美:レミリア フ:美鈴

 

魔「レミリアとフランが美鈴、パチュリー・咲夜・美鈴がレミリア。

  割れたなw」

レ「ちょっと咲夜! 美鈴でしょうが!!」

咲「恐れながらお嬢様。美鈴は昼寝が多いだけで、睡眠時間はお嬢様のほうが…」

レ「むっ…それにパチェも!?」

パ「だって美鈴はお仕事あるもの。

  レミィは好きな時間に起きて好きな時間に寝る主だからね」

美「さすがパチュリー様、わかってますね」

レ「…まぁそういうことなら」

パ「…(扱いやすいわねこの主は)」

魔「よし、決まり。では第四問!」

 

 

 紅魔館意識調査 第四問

 

魔「ここから中級編になるぜ☆

  では紅魔館で、一番侵入者を撃退しているのは誰?」

パ「微妙な質問ね」

魔「何人か候補がいる中で同じ人を挙げられるかがカギになるぜ!

  よし、決まったか?

  一斉に札をあげてくれ」

 

 レ:美鈴 パ:美鈴 咲:美鈴 美:咲夜 フ:美鈴

 

魔「美鈴以外美鈴、美鈴は咲夜か」

レ「あら、美鈴謙虚ね。

  美鈴が入れてしまった侵入者の撃退しか咲夜はしてないし、数でいえば美鈴のほうが多いでしょ」

美「いやぁ、つまり私がかなわなかった相手を咲夜さんは撃退しているわけで。

  そういう意味でその侵入者は私の相手した連中より強いのかなーと」

咲「確かに、手ごたえはそこそこ…さすが美鈴を突破した連中だなと」

魔「なるほどな」

パ「そう言ってるアンタと紅白巫女だけよ、美鈴どころか咲夜まで撃退した変態は」

魔「変態いうなし。

  なんだかんだ、信頼してるんだなレミリア」

レ「…まぁ、事実をいえば、数が多いのは美鈴でしょう」

美「ありがとうございます、お嬢様」

魔「よし、次だ」

 

 

 紅魔館意識調査 第五問。

 

魔「紅魔館で、一番おばさん臭いのは誰?」

フ「何その問題w」

パ「来たわね。こういうのが来ると思ってたわ…」

魔「こういうのが醍醐味だw

  では、札をどうぞ!」

 

 レ:パチェ パ:咲夜 咲:パチェ 美:パチェ フ:咲夜

 

魔「レミリアと咲夜、美鈴がパチュリー、パチュリーとフランが咲夜か。

  珍しい割れ方だな」

レ「いやこれはパチェでしょ」

フ「えーこないだ買い物したもの、キッチンで「よっこらしょ」って言ってたよ?」

咲「…(見られてた!?)」

魔「でも、その咲夜が挙げてるのがパチュリーか。

  どうなんだ?」

咲「パチュリー様腰痛いってよくいいますし…」

パ「むきゅっ!?」

魔「そりゃただの運動不足だぜ」

パ「むきゅー…」

レ「いいんじゃないこの問題はパチェで」

魔「…だな。

  よし、次の問題だ」

 

 

 紅魔館意識調査 第六問

 

魔「紅魔館でぇ…一番カリスマがあるのは誰?」

咲「…(お嬢様に投票お嬢様に投票お嬢様に…)」

美「…(ひぇぇ咲夜さんめっちゃにらんでるぅ…これはカリスマ!?咲夜さんカリスマアピール!?)」

レ「…(これは私ね)」

魔「おいおい、誰もしゃべんないけど、さとりがいたら楽しそうな展開だなw

  では札プリーズ!!」

 

 レ:レミリア パ:フラン 咲:レミリア 美:咲夜 フ:咲夜

 

魔「おwきれいに割れたw

  三人の名前が出るのは初めてじゃないか?

  レミリアと咲夜がレミリア、美鈴とフランが咲夜、パチュリーがフランか」

パ「咲夜と妹様で迷ったけどね」

フ「私カリスマあるのかなぁ」

魔「いやまぁ最初にお前に会った時の狂気の目はある意味カリスマあったけど。

  のちにただ無邪気に、「何かを壊したい」って衝動だったことに気づいたけどな私は」

フ「ふーん」

パ「あぁ、それは確かね。

  それなら、咲夜かしら」

レ「…」

咲「いやいや、私なんてお嬢様のカリスマに比べれば…」

レ「…(咲夜だけは味方のようね…というか美鈴!!)」

美「…(スッ)」

魔「あ、おい美鈴なんで札替えてるんだよ!!」

美「いや、その…ええ、カリスマといえばお嬢様です、ええお嬢様ですよ」

魔「何あわててんだよ。

  じゃぁなんで最初咲夜にしたんだww

  レミリアにカリスマあんの忘れてたのか?w」

レ「…(キッ)」

美「(ひぃぃ)…いや、そうじゃなくて、咲夜さんがめっちゃにらんでたのでカリスマアピールかと(あぁ咲夜さんごめんなさい)」

咲「何よその言い訳は…」

魔「ぐふっ…確かに咲夜すげぇ顔してたなw」

咲「…(がっくり)」

魔「じゃぁ咲夜でいいかこの問題?」

レ・咲「なんで!?」

魔「あ、美鈴が変えたからレミリアかw

  パチュリーとフランもそれでいいか?」

フ「えーお姉さまぁ?

  カリスマないっしょ」

魔「ぶっw

  さすがだな、妹様よw」

レ「悪いけど一歩も譲らないわよ」

フ「ふーん。

  まぁそれならいいや。

  早く次の問題行きたいし~」

魔「よし、じゃぁ一応レミリアね」

 

 

 紅魔館意識調査 第七問

 

魔「ここからは上級編です。よく考えて回答してくれ。

  紅魔館でプリンがなくなりました」

美「ぶっ…何その設定w」

魔「最初に疑われたのは誰?」

咲「…」

パ「…」

魔「よし札上げるぜ☆」

 

 レ:フラン パ:レミリア 咲:レミリア 美:レミリア フ:レミリア

 

レ「何でよ!!!」

咲「いや、疑われるのが多いのはお嬢様かと…」

レ「むっ…」

パ「いや、実際疑われるからねぇ」

レ「…」

フ「いやお姉さまでしょ…」

レ「…」

魔「よし、この問題はレミリアでいいな」

  よし次の問題だ」

 

 

 紅魔館意識調査 第八問

 

魔「紅魔館でプリンがなくなり、最初に疑われたのはレミリアですが」

レ「ですが!?」

魔「そう、レミリアは疑われただけだからな」

レ「…そうよ、疑われるだけよ!」

パ「…(くふっ)」

レ「パチェ、何笑ってんのよ!!」

パ「べ、べつに…(面白いなこの主)」

魔「…続けていいか?

  続きを読むぜ…では、本当に食べたのは誰?」

咲「ぶっ…w」

魔「こういう連続問題だったんだぜ☆

  よし、札上げて」

 

 レ:フラン パ:レミリア 咲:レミリア 美:レミリア フ:レミリア

 

魔「同じじゃねーかw」

レ「粉バナナ☆!!」

フ「実際私のプリン良くなくなるし、大概お姉さま犯人じゃない」

レ「…くっ」

咲「しかも食べただけならまだしも、美鈴や妹様のせいだって大騒ぎしますからね」

レ「…」

魔「よし、レミリア文句なしだなw次行こう。

  次最終問題だ」

レ「ふぅ、やっと最後ね…」

 

 

 紅魔館意識調査 第九問

 

魔「紅魔館で、一番ビビりなのは誰?」

パ「もういいわよ」

フ「そうね、もういいわね」

レ「ちょwアンタら早すぎるわ…」

魔「よし、じゃぁ札上げるぜ☆」

 

 レ:フラン パ:レミリア 咲:レミリア 美:美鈴 フ:レミリア

 

レ「ちょっとあんたたちw

  味方美鈴だけじゃないw」

咲「あれだけの侵入者撃退しといて謙虚ね、美鈴」

美「いえいえそんなぁ~」

咲「そしてお嬢様、あれだけ怖いもの知らずの妹様ですか」

レ「…」

魔「レミリア文句なしだな」

レ「くっ…殺して、この場で殺して…」

魔「オークに捕まった姫騎士みたいなこと言うんじゃないぜ、紅魔館の主。

  では次回、今度は八雲一家・白玉楼編でお会いしましょう~」

 

  ~to be continued…?~

 

 

 

 

 ・

 ・

 ・

 ・

 ・

 ・

 

文「はい、オッケーでーす」

レ「オッケーじゃないわよ!!」

 

  ~the end~

とある番組の「意識調査」をもとに描いた作品です。

紅魔館の一体感(?)を書いてみました。

 

続編の構想はありますが、これ以上のものは書けなさそうですね…

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