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ディメンション・レコード  作者: ギルガメ
トラツグの世界
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第1章登場人物紹介

~主要人物~


クオン

 目つきが悪い、灰がかったぼさぼさの髪の22歳の青年。特殊な大剣と鎧で自身の素早さやパワー変化させて戦う。ただし肉体に相当な負担がかかる。この時、大剣の刃の側面を手の甲でコンコンと叩く戦闘前の癖がある。


 妹である『トワ』が攫われた世界へと降り立ち、戸谷や佐竹との邂逅の後に、敵勢力のトラツグ達との戦いに身を投じる。


 カイキやオシリスと言った強敵と戦い、重傷を負いながらもなんとかトワを救い出すことに成功した。帰還後は、療養のため、メディカル装置に入れられていた。



ミナリ

 京都弁を好んで使う狐の耳と尻尾を持つ白髪の美女で、巫女衣装を身に着けている。年齢23歳。クオンにぞっこんで、そして特撮大好き。得物は長い黒刀である妖刀『黒焔くろほむら


 姿を完全な狐の姿に変えることも出来たり、強力な炎を吐くことが出来る。またその性格から自分の技に名前を付けたがる。

 


 クオンと同行し、同じく戦いに身を投じていくが、敵のトラツグ、ガエンと幾度か交戦することになる。クオンとは途中で分断されたが、なんとか再会し、トワを奪取。無事に帰還した。


 クオンとは違い、その身体能力がずば抜けており、帰還した中では、そこまでの怪我を負っていなかった。



フィオネ

 自立型AIの少女で、全体的に白い髪と暗い毛先と黒いメッシュがある。耳元はデバイス型で独特な雰囲気の服装をしている。正式名所は『Fione001jk』で、AIとその体を作ったのはDrメロン。口調は丁寧だがミナリ以外は少々毒舌な言葉遣い。


 同行した当初は、Drメロンの諸事情により、自身の体は持っておらず、途中から転送されて、活動できる体を得るとこにある。


 圧倒的性能で、初戦のガエンを退けたが、クオンと分断後の二戦目では大きなダメージを喰らい、武器の一部が使用できない程になってしまう。その後、クオンと再会し、戦場を突破することになる。


 帰還後は、Drメロンによってメディカルチェックを受けていた。



Drメロン

 クオン達の協力者の女性で髪は緑色のぼさぼさヘアー。年齢27歳であるが、身長は145㎝の子供体型であり、身に着けた白衣はダボついている。笑い方は『にゃははは』という独特なもので、口調も古臭い。


 見た目や性格もかなり子供っぽいが、フィオネを作ったり、次元トンネルの技術を奪い、独自の開発をしてしまうなど技術力はかなりのもの。


 作中ではクオンの要請を受け、フィオネの体やバイクを転送してサポートした。三人とトワが帰還後は、彼らの治療に当たっていた。



トワ

 クオンの妹であり、彼自身が必死に探していた女の子。ボブショートに灰がかった黒髪であり、兄に似て少々目つきが悪い。9歳のころに生き別れたが、再開時は14歳になっていた。


 昔の事件で兄と離れ離れになった後、どういうわけか1章の世界へと来ていた。その後、スイセンに素質を見出されて、吸血鬼の因子を取り込んだ『トラツグ』へと変えられてしまう。


 兄との再開時には力を暴走させてしまい、紅色の瞳と紅い鱗と、蝶の様な紋様のある羽を発現した。


 その後、オシリスに捉えられるも、かろうじて意識を保ち、兄と戦うオシリスの妨害を行って、クオンは事なきを得ていた。


 その後は元の世界に帰還したが、以前意識を失ったままになっている。



~1章の世界の住人~


戸谷

 クオン達がこの世界に来て初めて出会った住民。広い範囲を取り仕切っていた軍部の少尉の階級の女性。責任感がかなり強く、厳格で少々融通が利かない所はあるが、拠点の村の者達には慕わられている。


 昔、トラツグの襲来で親族を殺されており、初対面のミナリに対しては上述の性格も相まってかなり警戒していた。


 元々作戦任務中にトラツグと交戦し、部下をほとんど失った状態でクオンと邂逅。窮地を救われて、拠点へと戻る。その後、身勝手ながらも村の護衛を頼み込むも断られて、東京に行くクオン達に、証明書代わりのバッチを手渡した。


 その後は、村を襲われてしまい、緑色のワイバーンのトラツグになってミナリと再会する。暴走のため理性を失っていたが、割り込んできたガエンに一度倒される。


 そしてしばらくして目を覚ますと、またも暴走してそのままミナリとガエンを連れて、クオンがスイセンやオシリスといる場所まで突っ込んでしまった。


 脱出後は、クオン達に介抱されながら、村に帰還。軍の真実と自身の現状を説明し、村の復興に努めた。



佐竹

 戸谷に同行していた部下。少々気弱だが、少し暴走しがちな戸谷を支える優しい男性。トラツグの襲来に怯え、村の未来を憂いていたが、最後はクオン達に頼らず自分たちで解決しようと村の住民に投げかけていた。


 クオン達が去った後に、再度村を襲撃されて、研究施設に連れていかれるが、トラツグ化する前にクオンに助けられる。そこで息を引き取ったと思われたが、実は生存しており、岡元少将に助けられていた。


 後に戸谷との復興作業に協力する。



魚屋の店主

 東京の街で出会った魚屋の親父。商売人気質でタダでは動かない。


 情報収集のためにクオンが彼の元にフィオネを一時引き渡し、個人情報がある施設へと案内した。その後はフィオネの魚屋でのあまりの活躍ぶりに興奮していた。



~敵勢力・トラツグ~

スイセン

 トラツグという生物兵器を作り出した張本人で、白衣を纏った白髪の老人。


 元々この世界の住人ではなく、手軽に実験体を用意出来るためと文明が遅れているこの世界へと降り立つ。卑劣で狡猾な性格であり、50年前のアカギリを唆して、トラツグの実験と軍事力を育てていた。実はこの世界にある簡易型の次元トンネルは彼が発明している。


 数年前に『トワ』を手に入れるが、クオン達にこの世界に来られてしまい、万が一のため別世界に移って、モニター越しに指令を飛ばしていた。


 さらにオシリスを雇ったり、部下に迎撃を命じたが、結果的にトワを取り戻されて、施設を破壊する事になった。



 アカギリ

 トラツグの部隊の指揮を務める赤い翼を背中に生やした男。古代の恐竜であるプテラノドンのトラツグ。


 作中では、東京本部の施設でクオン達と対面し、一緒にいたカイキを残すことで、三人組を分断した。


 後にミナリとフィオネを無理やり見世物にするが、トラツグ化した戸谷の暴走、ガエンの乱入という予想外の事が起き、結果的にトワの奪還と三人の逃亡を許してしまう。


 昔は軍の人間であり、周りの人々の死を嘆いていたが、スイセンに論され、初めてのトラツグとなった。


カイキ

 アカギリと同伴していた男。こげ茶色のぼさぼさの髪に、左目には一本の深い傷が入っている。目つきは悪く、目元にはクマが走っているのが特徴。トラツグではない。


 装備は二本の長剣を扱い、クオンと似たような鎧を身に着けている。クオンの能力とは少し異なり、高速移動と空中飛行、電撃を操る。ただしクオン程の身体的負荷は少ない。


 クオンとは小さい頃からの腐れ縁であり、そしてトワの事を想っていた。そのため当時、トワが攫われたときはクオンに激情し個人でトワの探索に当たっていた。


 クオン達よりも、先に1章の世界にたどり着くが、戦力差から勝てないと悟り、協力を条件にトワの返還を要求していた。


 三人と対面したのは東京本部で、クオンとは互いに罵り合いながら死闘を繰り広げるが、結局の所、クオンを取り逃した。


 その後しばらく、本部に身を潜めていたが、偶然クオンと岡元少将の話を聞いて、この世界から撤退した。その際は謎の女性と会話していた。



オシリス

 スイセンが雇った別の世界からの住人。死神と恐れられており、その実力は本気を出していないのにもかかわらず、クオンを終始ねじ伏せた。人間ではないが、トラツグでもない。


 能力は影を自在に操るものであり、自身の影を相手に同化させることで動きを止めたり、実態を影のように変えて、直接攻撃をすり抜けることが出来る。また影には収納機能があり、剣やマシンガンなどを入れていた。


 ただし光を介した攻撃には弱いらしく、クオンの衝撃波の攻撃は当たっていた。また驚異的な治癒能力もある。その実力は未だに片鱗でしかない。


 クオンとはトラツグの研究施設で初対面。暴走するトワを縛ったり、クオンを圧倒したが、途中でその他大勢が乱入したことで、契約を破棄し、別の世界へと撤退した。



岡元

 戸谷達の同じ軍の人間であり、少将の階級の男。野太くて低い声と無精ひげをたくわえた戦キズがある強面の人物。かつては戸谷を専属に持っていた。


 軍の資料施設で出会った男であり、戸谷のバッチを示したことで、クオン達は資料室に案内する。そこでトワの詳細を伝えるが、ここから早く離れろと言う意味深な発言をした。


 彼の正体もまたトラツグであり、ホッキョクグマへと変身する。そして辺りを凍らせる氷結を口から放つことが可能。


 クオンが飛ばされた研究施設で再会し、スイセンの元へと案内した。クオンにスイセンのやり方を問われた際にはスイセンの人間性を否定しつつも、自分たちには利があったと語っていた。


 その後は戦いを傍観していたが、かつての部下の戸谷の境遇を直で確認し、心境の変化が生まれる。その後は脱出するクオン達をサポートし、最後にはかつての歴史や行いを語った。


 ただ流石にいきなりの裏切りにクオンは納得いっておらず、終始警戒されていた。



ガエン

 黒い翼を持つ鴉のトラツグ。人間態は金髪の凶悪な顔をしている。かなりの戦闘狂であり、それ相応の実力と執念深さを持っている。明らかに今までのトラツグ達とは比べ物にならず、三人を恐怖させた。


 制限があったとはいえ、時速100kmのバイクを余裕で追い抜いたり、翼の一振りだけで、空気圧のカッターを作り出せるなど、かなりの戦闘力を持つ。


 一戦目は東京にバイクで向かうクオン達と交戦し、一行を追い詰めるも、フィオネの戦闘機能により、敗退した。後に近くへ来ていたアカギリとカイキに回収された。


 二戦目はミナリとフィオネとトラツグの拠点で激突。フィオネにダメージを負わせるが、地上にいるミナリの相手に劣勢になる。その後、戸谷の暴走でスイセンのいる場所まで連れ込まれた。


 その後、クオン達を取り逃したことにブチぎれていたが、スイセンに自分がいる世界に来ないかと誘われていた。



街を襲ったトラツグ達

 三人組で長い黒髪の女性と金髪の男と銀髪の少年で、現代風の衣装を身に纏ったかまいたちのトラツグ。村で残虐行為を働いていたが、クオンとミナリにあっけなく倒された。


 かつての自分達を卑下していたような言動をしていたことから、過去に迫害されており、その最中にトラツグに変えられたと思われる。


森で出会ったトラツグ達

 クオン達が初めて遭遇した鷲のトラツグ。背中に鷲の翼が生えた、スキンヘッドと長髪の二人組であり、山賊のような身なりをしている。変身後はスキンヘッドの男が茶色の毛並みで長髪の男が紺色の毛並みの鷲に変わる。


 戸谷達を襲っていた所をクオン達は一瞬のうちに倒された。実はトラツグの部隊の命令違反をしており、元々粛清対象であった。

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