『白昼の喝采』・・・『詩の群れ』から
『白昼の喝采』・・・『詩の群れ』から
㈠
闇夜から明け方になる間の、あの空虚感と言ったらないよな。
そうだよ、我々は、夜明け前で、何かを、確かに、待っている。
白昼のミューズ解散は、どちらにしろ、喝采対象だよ。
え?
㈡
集まり、つまりさ、祝福の意を込めて、白昼に喝采するんだよ、俺もお前も。
そうか、それこそ、詩的現象だな、だろうだ。
だろ、しかし、周囲の同意が必要でさ、まあ、喝采は在るに越したことはないがね。
そうだな、旅する我々には、白昼はうってつけだ。
㈢
白昼の喝采によって、自己が自己であるという、仮象原理が出来上がるんだ。
俺もお前も、何度も言うが、我々には、それは、祝福対象だよ、だろうだ。