このあと一体どうなるんだ?立て、よしお!皆のために!
溢れる無理矢理感
「「「きゃあああああああああああ!!」」」
見れば、お腹から手が飛び出ている。
ああ、お腹痛い。手だけじゃなく血も出てるから痛いのは当然だけど。もうやんなっちゃうなぁ。はぁ。
…取り敢えず魔素の壁で思考漏れを防いどくか。いや、バレてもいい思考だけは漏らしとくか。一応ね。
「で、どういうつもりだ?絵里香」
「ふふふ、今って幸せの絶頂でしょ?」
「何やってるんですか!ビューティフォー姉さん!」
「えっと…まずは『肉体回復』しなくちゃ!」
「ビューティフォーさん、確か貴女回復魔法使えたわよね!早くしてください!」
「あーもう、うるさいなぁ。
『沈黙』『停止』
…これでいいな。さて話の続きをしようか。
えっと、どういうつもりだ、だっけ?見たら分かるよね?君を殺そうとしてるのさ」
「何故だ?」
「いや、もう分かってるんじゃないの?それだよそれ!」
「身体を乗っ取るつもりってことか…」
「せいか〜い!ゴッドポイントあげちゃう」
「要らねえよ、そんなの。はぁ、そんなこったろうとは思ってたんだよなぁ。でも今日来るか?明日でいいじゃん。なんで?」
「いやあ、感情の振れ幅が大きい方が身体を乗っ取りやすいんだよねぇ。多分精神と肉体が乖離し易くなってるんじゃないの?知らないけど」
「ふーん、そうか。で、俺を狙う理由は何だ?」
「そんなの決まってんじゃん!特異進化を10回以上もしたんだよ!こんな人初めてだよ!もう君と最初に出会った時から、ずぅっと殺すのを我慢して我慢して我慢して我慢して……やっと訪れたチャンスなんだよ。だから大人しく僕に殺されて身体を渡してね」
「言っとくけど、この身体に伸び代はないぞ。それでも奪うのか?」
「当たり前じゃないか!もし大人しく渡してくれるならこの身体をあげちゃうよ!もう要らないし。それに良かったじゃないか、彼女まだ清い身体のままだよ!乗っ取ってもいきなり非処女だったら君萎えるもんねぇ(ニヤニヤ)」
「いや、死んでるんだろ?それに俺を先に殺すんだから、意識でも残ってない限り身体を乗っ取れもしないだろ。まあそもそも乗っ取り方とか知らないから出来ないけど」
「違う違う。死んでないよ、まだ。だって考えてごらんよ、君。僕が乗っ取ってるけれど、この娘の身体は動いているでしょ?死体って動かなくない?地球風に言うならば『死人テスト』ってヤツだよ。あれに則って考えてごらん?死体は動かないけど、生物は動く。つまり動いたら生物、動かなければ死体、というわけさ」
「じゃあ聞き方を変えるとしようか。その娘はお前が離れたら死体に戻るんだよな?」
「そうだね、その通りだよ」
「ふーん、そうか…因みに蘇生を掛けたら生き返るとかはないよな?」
「どっちの話?君?それとも、この娘?君の場合はそもそも蘇生してくれる人が居ないし、この娘の場合は既に六道を廻り始めてるから無理じゃない?分かんないや」
「その娘の星はどうなったんだ?その娘は原初の星とかいう、最初に出来た星の核になってたんじゃないのか?」
「原初の星?この娘の星が?ないないないない!だってこの娘の星は割と最近出来た星の筈だよ?忘れたけど。あとこの娘の星はまだ普通に存在してるよ?」
「どういうことだ?星の核が無くなれば星は破壊されるんじゃないのか?」
「チッチッチッ、甘いね。星の核っていうのは魔素を貯める役割しかないんだよね。つまり、星は崩壊しません!」
「じゃあ原初の星って何だよ?」
「いやいや、僕ってば大分ヒントあげたよね?分かってるでしょ?」
「……人間界ってことか?」
「そうだね。因みに、人間界の中にこの星とか地球とかが入ってたりするんだよね!」
「じゃあ、ダンジョン破壊の神託を出したのもお前だったわけだな」
「そうだね。というか考えてみな?僕って人間界で1番偉いじゃん?つまり人間界っていう国の王様、否、神な訳だ。じゃあ自分の国の中でオイタするヤツが居たらどうする?そりゃあ、お仕置きするよね?」
「……というか何でそこまで教えてくれるんだ?」
「いや、君が聞いてきたんじゃないか!それに冥土の土産、的な?」
「ふーん、いつか足元掬われるぞ?まあ俺の知ったことじゃないけど。
最後に、『虚無操作』はお前の固有能力であってその娘のじゃあないよな?その娘の固有能力は何だ?」
「この娘には固有能力なんてないよ。当たり前じゃないか。固有能力を持つなんて普通ありえないから。だから君が固有能力を持ったと知った時には、是が非でも君を手に入れなきゃ!と思ったわけですよ」
「あっそ、ありが…とよ。
これで…悔いなく死ねる…ぜ」
そう言って俺は、今の身体にオサラバすることにした。
「あっ、言っておくけど君の考えなんてお見通しだから。大方、自分が衰弱するのを僕と喋りながら待っていたんだろう?それで僕が君の身体を乗っ取った瞬間に、そこの3人娘に殺させるつもりだったんだろう?どうだい、合ってるだろぉ?」
全然違いますねぇ。
「そう…だな。でも残念だ…ったな、俺の…身体は…もう瀕死ま…で来てるぞ…?つまりお前が…乗っ取っ…た瞬間お前も瀕…死になる…わけだ!…ざまあ…ねえな…!」
「ふふふ。ふっはっはっは。君って頭いいのにホント残念な子だねぇ!僕が何の対策もしてないと思ってるのかなぁ?」
「なん…だと…!?」
「あと、君は要注意人物だから君の魂と意識は虚無空間に放り込んでおくことにするよ。これで君は六道輪廻の輪に入れなくなり魂が崩壊するまでの時間を狂いながら過ごすことになるんだろうねぇ。くっくっく、あーはっはっは!」
「………!?」
「何故バレた、って顔してるねえ。教えてあげるよ。過去にも君と同じように意識だけでも残そうとするおバカさんが居たからだねえ。これぞ、過去に学ぶってやつだねぇ。(ウンウン)」
何してんだよ!バカか!魂崩壊して死ね!
「あっ、勿論そいつは魂ごと崩壊させたよぅ」
これに関してはナイスと言わざるを得ないな。
「でも、君の魂って特異進化ばかり繰り返してるせいか、僕でも壊せないんだよねぇ。ホントびっくりだよ」
お前が俺の魂の強度を知ってることにびっくりだよ。仕方ない、賭けに出てみるか。
「おい…、今ならまだ…間に合う…ぞ。それでも俺…の身体を乗…っ取るつも…りか?」
「愚問だねぇ」
「その身…体の方が良…いかもしれ…ないぞ?」
「そんなわけないじゃないか!君は特異進化を10回以上してるんだから!もしかして命乞いしてるの?でもダメェ」
もう意識が飛びそうだ。
…あーあ、しょうもない人生だったな。どうせ死ぬんだったらもっと楽しく生きたかったな…
コイツ、中々死なねえな by人神
あとコイツらって腹を貫かれたまま/貫いたまま喋ってるから、遠くから見るとキスしてるように見えるそうですよ。
そうそう、よしおくんが早々に身体を捨てることを決めたのには訳があるんですよ。次に話すかなぁ?
2019 5/5 人神のクズっぷりを追加しました。




