俺的最強スキルに全額ベット!!
あとどれぐらいでこのダンジョンは発現するんだ?
(364日21時間34分18秒後です)
ていうことは、まだまだ時間はあるんだな?
そしたらスキルでも覚えようかな。
まずは手元のダンジョンコアを取って………
ピカーーーーーーーーーーーーーーー
「ぎゃああああああああああああああ」
目が、目がああああ⁈
何が起こったんだああ?
(聞かれてなかったので伝えてませんでしたが、ダンジョンコアはダンジョンマスターが触れるとコアの色がダンジョンマスターの魔力色に変化するのでお気をつけください)
さっき、俺たち一蓮托生だから仲良くやっていこうぜ☆、って言ったばかりじゃん!
(言ってません)
知ってる。取り敢えず光止んだからダンジョンコア見てみたいな。
………汚い色だな。黒く濁った紫って。なんだコレ。さっきまで透明だったのに…
(おかしいですね。普通魔力は単色なのですが)
汚れちまつた宝石に
今日も罵倒(主に俺からの)が降りささぐ
あー、名作だ!!
(パクリですが)
まあ使えたら色なんてどうでもいいよね!
早速ダンジョンコアを使ってみるか。
えっと、まずはダンジョンコアを持った手を前に突き出して、もう片方の手を腰に当てる、っと。んでそのまま叫ぶ。
「ダンマスッ、変ッ身ッ!!」
ピカーーン
俺は全身黒タイツに紫のヘルメットを被ったような格好になった。しかも全身ムキムキである。
(そ、そんな機能があるなんて知らなかったわ!天才!抱いて)
おいおい、お前は身体が無いだろ。やれやれ。仕方ない、作ってやるか。
―――5秒後
「出来たぞ。これがお前の身体だ。」
そう言って俺はエリーのヤツに身体を与えた。俺の考えていた通りの身体を。
「キャー、エリーってばマックスうれぴい!よしピッピ早く抱いて!」
そうして俺とエリーは2人仲良く過ごした。
第1部、完。
(ニヤケ面を元に戻して、早く現実に帰ってきてください)
………ハッ。俺はダンジョンコアを握って固まっていた。さっきまでのは全て妄想だったようである。それにしても一体俺は何を考えていたのだろうか。普通に考えて、俺の体型だったら尻、胸、腹の部分が出っ張るだろう。なあそうだろう、エリー。
(エリーとは何のことですか、ド変態)
アレだよ、アレ。お前の呼び名だよ。ほら、お前ってエリート秘書タイプだろ?だから、エリー。いい名前だろ?
(安直ですね。まあ良いです、これから私はスキル名:エリーとして活動させていただきます。これからもどうぞ宜しくお願いしますマスター)
おう、よろしくな。
ということで早速ダンジョンコアを使ってみようか。
「ダンジョンコア、起動」
そう言った途端、目の前にステータス画面と似た画面が現れた。
――――――――――――――――――――
・ダンジョン拡張機能
・配下創造機能
・配下召喚機能
・配下復活機能
・アイテム創造機能
・スキル習得機能
――――――――――――――――――――
俺は『スキル習得機能』を選択する。
うおっ、なんか色々あるなー。
〈マップ〉500pt
〈気配察知〉120pt
〈魔力察知〉120pt
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〈身体能力強化〉1500pt
〈HP増加〉600pt
〈MP増加〉600pt
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〈火魔法 lv.1〉2000pt
〈水魔法 lv.1〉2000pt
〈光魔法 lv.1〉2000pt
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〈即死 lv.1〉3500pt
〈蘇生 lv.1〉3500pt
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〈無詠唱〉5000pt
〈複数詠唱〉4000pt
〈遅延詠唱〉2500pt
〈二重詠唱〉3000pt
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〈スキル強奪〉7000pt
〈スキル習熟度補正〉6000pt
〈経験値補正〉6000pt
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選ばれたのは、〈即死 lv.1〉〈蘇生 lv.1〉〈二重詠唱〉でした。
(10000pt使い切りましたね)
やっちまったゼ!違うんだって、これがあれば最強だろ?ほら、何となくだけど今の俺ってそこはかとなく最強っぽくないか?
(鑑定をしてみてください)
『即死 lv.1』…弱い生き物なら即死させることが出来る。最大スキルレベル 不明
『蘇生 lv.1』…弱い生き物なら蘇生させることが出来る。最大スキルレベル 不明
『二重詠唱』…周囲の魔素を振動させることによって音を発生させる、という技能を用いた詠唱方法
…あれ?
ボッチは無生物相手には饒舌になりがち