別人目線ってむっずい
うぇえん、ベンキョウむずかしいお〜
ボク、もう、おうちかえる〜
―――護衛騎士団長:マルク
あの男は一体何者なのだろう?
その疑問が私の頭を支配した。
顔は見えなかったが、声は、少年というには低く、壮年というには若々しすぎる。
背丈は凡そ180cmで細身の筋肉質の様に見えた。
そして山賊達を一瞬で黙らせたのは魔法を使ったのだろう。おそらく、上級風属性魔法「静寂領域」だろう。
……にしてはヤケに此方も苦しかったが、まあ関係ないよな?
まあ、あの魔法の腕という事はエルフだったのだろ。
あの「人族嫌い」で有名なエルフが何故助けてくれたのかは不明だが、運が良かったのか、はたまたあのエルフの心根が優しかったのか………
一つ言えることは、今度会ったら謝罪して良き関係を築くべきだ、ということだ。
―――お嬢様:キャサリン
私は小さい頃から英雄譚を何度も読んできました。だから、と言っては少し変かもしれませんけど、何か事件に巻き込まれたら物語の中からヒーローが助けに来てくれる、と信じていました。そう、あのお姫様みたいに助けられる、と。
しかし、現実とはそう上手くいくものではありません。
今日、私達は山賊に襲われました。
「女、金、酒を置いていけ!」
この時、私は
(私の護衛の皆さんは強いから大丈夫ですわ!)
と考えていました。
しかし、「数は力なり」といいますか何といいますか、私の護衛騎士がどんどん倒れていく光景が目に映りました。思わず叫び出してしまいました。
私は神に祈りました。どうか私達を助けて下さい、と。
しかしその願いは叶わない。また一人、また一人と倒れていく私の護衛。
もう助からない、そう思いました。
私は神を呪いました。なぜ助けてくれないのか?あんなにも毎日、神を崇めていたのは無駄だったのか?
そして英雄とは、結局は物語の中の存在であって、現実には存在しない空想の人物なのだと思いました。
……森の中から男女の言い争う声が聞こえてきました。
正直、場違い過ぎて腹が立ってしまいました。
しかし同時に、コレはチャンスだと思いました。もしかしたら私達を助けてくれるかもしれないですし、無理でも私達が逃げ出すチャンスを作ってくれるかもしれない、と考えたからです。
そう考えて私は助けを求めました。
しかし返ってきたのは「戦力にならないけどいいか?」という言葉でした。
今度は本当に終わった、そう思いました。
しかし、それは違ったのです!
私は馬車の中にいた為気づきませんでしたが、助っ人の方が山賊に対して魔法的な何かをしたのです。
そしてそれを受けた山賊全員が倒れて気絶したのです。
もうホントビックリでした!!
そして同時に、此れは英雄の所業だ!と思い、英雄譚は物語じゃなかったんだ!とも思いました。
私は英雄に感謝を述べようと思い馬車を出ましたが、もう既に英雄は居られませんでした。ちょっと、残念でした。
私の元に、護衛騎士団長のマルクがやってきました。
そして、マルクが言うには、さっきの英雄はエルフだそうです。
………家に帰ったら、お父様にこの英雄のエルフを探してもらおうと思います。
今までよしおくんの進化後のイメージなかったでしょう?
そらそうじゃ。ブサイクなんて鏡見るのは健康診断の時ぐらいですしおすし
あと、お嬢様の腹黒はしゃーないものとして捉えてください(死にそうな時なんて他人を囮にしてナンボっすもん)
そういえばマルクは男です




