表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
進化・進化・進化!!   作者: Huki
おれは人間をやめるぞ!
17/76

リアジャーも大変だ

オラに発想力を分けてくれ!

 絵里香の話は長くてつまらなかったので要約すると、

 ・中2の時、自他共に認める美少女・絵里香は、同級生女子(ギャル)からイジメを受ける。

 どうやら「美人だからって調子乗んじゃねえよ、ボケッ!」という事らしい。

 ・そう言われた絵里香は言い返した。「私は素が美人で尚かつ努力もしてるから、周りから見て美人なのは当たり前でしょ?貴女は素が不細工なのに努力もしていないから、言うならば不細工の中の不細工、クイーンオブブスよ。そんな醜態で嫉妬されるこっちの身にもなって欲しいわ」

 この発言は絵里香曰く「だから貴女も努力なさい」という激励だったそうだ。

 ・この話が学校中に広まり、学校中からいじめられるかと思いきや、『絵里香様ファンクラブ』が発足した。何でも、絵里香の本音を見抜いた人が会長に就任したそうだった。

 そして、ファンクラブではどうやら「絵里香様の名言集」なるものが作られていたようだ。

 ・中3になった頃、ファンクラブの規模は学校全体になったそうだ。そして旧メンバーは日常会話の中で出た名言を集めていたそうだが、新メンバーが直接絵里香に聞きに来る様になったらしい。曰く、「おはようございます、絵里香様。本日のお一言をお願いします!」

 そのことで旧メンバーが新メンバーに激怒。曰く、「絵里香様に迷惑をかけるな!お前たちは追放だ!」

 そっから新旧メンバーで争いが続いたまま中学校生活は終了。

 ・高校入学時に、またも同じようなファンクラブが既に出来ていたため、もうなんか面倒くさい、という事で引きこもりになった。


 コレが世に聞くリア充の上位互換であるリア(ジャー)の生態か。

 こんなのの更に上をいく、リア(ジェスト)とは一体どんなものなのだろうか…


「……此処までが私が引きこもりになるまでの話よ。それで私は引きこもりを始めたんだけどね、ずっと家の中に居たんじゃあ美を保てなくなるって気付いてからは……」


 長い。長いよ。長過ぎるよ。一体どんだけ話つもりなんだよ。暇神(ひまじん)か!

 暇過ぎて俺のセンス溢れるギャグさえも面白く感じない程だ。


 ―――2時間後


「……って感じで私はダンジョンに飛ばされたのよ。アンタはどうだったの?」


 やっと、やっっっっと終わった。自分語りだけを3時間もする人とか居るん?というか何でこんなにも幼い感じなんだろう?普通100億年以上生きた存在ってもっと威厳とかありそうなんだけど。

(意識を分割する時に、監視が出来ないような幼い部分のみを本体に残してあるからです。また、それぞれの星や世界で時間軸は一定ではない為、地球の時間で換算して100億年が経過していても、別の星では10年しか経過していなかったりもする訳です。まあ、神が作られた原初の星のことなんですが。その為神からするとまだ10年と少ししかダンジョンに転移してから経っておらず、また神を躾ける事が出来る人が居なかった為、意識を分割された時の幼さのまま今に至るわけです)


「ねえ、ちょっと聞いてるの?」


「あ、すみません。今考えをまとめていたもので……なにぶん人と話すことに慣れてませんので」


「そんなので今までよく生きてこれたわね。

 あ、ダンジョンでの話じゃないわよ。元いた世界での話よ」


 何だこいつ?邪気が混ざって無いのにめっちゃ腹立つこと言ってくんじゃん。


「お待たせしました。では、お話したいと思います。まず私が居た星は【地球】と呼ばれて居ました。そこで私は家族4人で過ごしておりました。父は信広、母は美子、妹は由香里という名前でした。……」


あとは、文章力と時間と金と女も分けてくれ!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ