プロローグ
徒然草が好きで書いてみました!
よろしくお願いします!
此処は何処だ?
(洞窟型ダンジョンです)
今、俺の頭の中はそのことで一杯だ。思わず天を仰ぐ。おや?『天』じゃなくて『天井』があるぞ。プププッ、ダジャレかよ。こんな危機的状況なのに俺ってばセンスの塊だわ!
(つまらないです)
周囲を見渡すとゴツゴツとした岩壁に囲まれていることに気づく。そのまま下を見ると俺の足下に拳大の石がある。いや、石というよりも宝石に近い。それはまるでルビーの様に真っ赤で透き通った色をしている。それはもう、世界一の美少女の肌も真っ青な程に透き通っている。
(360°どの角度から見てもつまらないです)
この、占い師の水晶のように、そして野球部の頭みたいに、まん丸いルビー。売ったら高そうである。まあ怖くて触れないんですが。
(どこまでも小市民ですね)
本当に此処は何処だろ?
(洞窟型ダンジョンです)
……ハァ、分からん。
(洞窟型ダンジョンです)
本当に分からん。
(洞窟型ダンジョンです)
取り敢えず助けを呼んでみるか。
(無駄だと思います)
「おーい!ブラジルの人聞こえますか!!」
(4次元におけるどの座標系から観測してもつまらないです)
秘技、ネタのヤリ捨て!!二度とやらん。
(それがいいと思います)
まあ冗談は置いておくとして、四方八方を壁に囲まれてるから叫んでもどこにも声は届かないだろう。
取り敢えず寝るとしよう。明晰夢の可能性もあるからな。6畳ぐらいの大きさだから寝転がるには十分なはずだ。
そう考えて、いつもの調子で床に向かって後頭部から飛び込んだ。
「いっっっっっっってぇええええええええええ!?」
(アホですか)
頭が割れるように痛い。具体的に言うなら頭頂骨の辺りがめっちゃ痛い。
(ここで微妙な頭の良さを出しても評価は変わりませんよ)
ってか、さっきから変な声が聞こえるけどなんなん?やたら無機質だから怖いんだよ!
(私はあなたのダンジョンマスター生活を支援する為に生み出されたスキル、『導きの妖精』です。以後よろしくお願いします)
―――これが俺、狭山 義雄と導きの妖精、エリーの初会合だった。
徒然草読んだことなくてすみません