水晶の中の姫
ついさっき、男の娘の恐ろしさを教えこまれました。ガクブルです:(´◦ω◦`):ガクブル
前回のあらすじ
逆効果
偶然だった、彼女を見つけたのは…彼女は、
とても美しかったーー
まーひーまーひー、再び暇な日々が戻ってきたのです。ゴロゴロして暇を潰しているのですが、ゴロゴロするのもそろそろ飽きてきましたよ…(´Д`)ハァ…何か刺激が欲しいなぁ…よっと、散歩でも…するか。
《そうした方がいいかと、あまりダラダラし過ぎるのはよくありません》
だよな…
プルンプルンプルンプルン…
プルップルな体で洞窟内を散歩していると、魔物がいた。しかも5匹だ。ケイブスパイダー三体に神話では迷宮の奥の殺戮者と呼ばれるミノタウロスとぉ…あれは生と死を司る神とか神話では謳われてたナーガだな。
《はい、ミノタウロスはA+、ナーガはS-です。ナーガの自然治癒のスキルは意外と厄介です》
ふぅん、まあ関係ないな。行くぞ!【炎陣】!
僕は一気に相手のほうへ駆けて行き魔法を放つ。魔物達の足元に魔法陣が展開されると同時に魔法陣から高火力の炎が吹き出される。ケイブスパイダーもミノタウロスも躱す余裕すらなく飲み込まれ、ナーガはすぐに魔法陣から出ようとしたものの、一足遅く炎に巻かれた。残ったのは灰だけだった。
ま、灰が残ってるぶんだけマシってもんだ。調整が上手くなってきた証拠だな。一応灰もアイテムボックスに収納してから、散歩を再開する。
散歩を始めてから30分程だったが様子がおかしい。魔物が多すぎる。奥に進む毎にドンドン出てくる。それも高ランクばかりだ。ま、どれも魔法1発で仕留めてるんだけどね。おっと、扉発見。開けるっきゃねぇ!
前のような事もあるので慎重に中を確認する。しかしそこは特に何も無い広い空間だった。
何もないーーゾクッ!なんだ!
《警告!SS相当の魔力を確認!周囲を警戒してください!》
僕の魔力感知とジニーが警鐘を鳴らしてくる。少しするとジニーの言ったSS相当の奴が姿を現した。それは異世界に憧れるものなら誰でも知ってるだろう、定番のあの種族…
ーー龍だ…
《アースドラゴン、SSランクに属する龍族です。なんか拍子抜けです…》
何故に!?
《アースドラゴン程度でしたら、マスターの魔法で簡単にカタがつきます。では張り切ってどうぞ!》
こいつ…丸投げかよ…確かに戦闘できないから僕がやるしか無いんだけどさ!少しは手伝う気くらい見せようぜ!もっと熱くなれよぉ!!
グルゥガァァァァァァァァ!!!!
何となく無視されてる感が気に食わなかったのだろうか、アースドラゴンが雄叫びをあげながら突然襲いかかってきた。
(・д・)チッ!【転倒】!
無属性魔法【転倒】。単純に相手を転ばせる魔法だ。アースドラゴンの足元に魔法陣が展開されると同時にアースドラゴンが盛大にコケた。あの巨体だ、転倒音は凄まじかった。
うっし、行くか!【三色弾】!
寝そべり状態のアースドラゴンの上に3つの魔法陣が展開されると、そこからそこそこデカい炎と氷と雷の弾が撃ち出され、アースドラゴンの脳と心臓を貫いた。
あ、呆気ねぇ…弱っ!
《いえ、単純にマスターが強いのであって、アースドラゴンは強者の部類に入ります》
へ、へぇ…僕最強!!とか言ってないで戻りますか…ん?
アースドラゴンをアイテムボックスに仕舞い戻ろうとした時、アースドラゴンが倒れていた場所に魔法陣が浮かび上がった。
《これは…転移魔法陣ですね》
ほう…これはあれか?ダンジョンとかでボスキャラ倒したら出てくる感じのアレじゃない?…洞窟の出口に出れるのか、それとも宝部屋か?…行ってみるか、鬼が出るか蛇が出るか、どうなる!?
意を決して転移魔法陣に乗ると、視界が一瞬暗転してすぐに戻る。するとそこは水晶部屋だった。
なんだこりゃ!水晶だらけ。どうなってんだ?
《!?マスター後ろ!》
うおっ!なんだよ、何かあ、ん…の……か?
後ろに振り返るとそこには、美しい姫の如き少女が水晶の中で眠っていたーー
皆さんは彼女が出来たら何をしてもらいたいですか?僕は耳かきしてほしいです。膝枕しながらしてもらうのです。そんな妄想膨らましながら耳かきASMRを聞き気味の悪い笑みを浮かべる夢ちゃんなのでしたԅ( ¯ิ∀ ¯ิԅ)…キモ