表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
桃色ノート~死神との契約~  作者: 木々野 うい
7/12

裏切り

4日目の朝も普通どおりに学校に行った私は下駄箱に行って唖然とする。



2年の英李(えり)率いるいじめグループが20人

3年の楓莱(かえら)芽依(めい)咲弥(さくや)がいた。



そして自分の靴箱にはこれでもかというほど紙がたくさん入っていた。

中身は悪口。

そして上履きは汚れ、落書きまでされていた。

自分のロッカーにあったはずのノートや教科書も破かれ踏まれた跡とともに散らばっている。




―――――――――ナニコレ。ナンデ。




心臓が重くなる感じがする。

呼吸ができない。

立ち尽くす私に英李がこう言った。


「ちょっと仲良くなったくらいで調子乗ってんなよ。」


懇親の蹴りが私のみぞおちに入る。

その瞬間に食べたものがすべて出てきた。


「きったね。ちゃんと掃除しろよ。」


そう言ってその上に体操着を投げつける。


「ほら、早く掃除してくんねーかな。目にも鼻にも悪いんだけど」



私の手を踏む英李はとても汚い笑顔を向けている。




――――――タエラレナイ。





汚れた手でノートを取り出して名前を書く。

葛西英李、新田楓莱、朱雀芽依、篠崎咲弥。

その他そこにいた全員名前を書いた。


「某ドラマみたいな呪いのノートでも作ったんですかー?」


英李の下に付く葵と紗奈が思いっきり私を蹴り飛ばして笑う。

だが私はそれに動じずに筆箱からカッターを取り出した。


みんなの顔が青ざめる。


きっと私がみんなを刺し殺すと思ったんだろう。



大丈夫。そんな自分の手を汚すようなことはしない。

するのはこの私じゃない。



もうひとりの私だよ。



深く切った手首からは赤いしずくが滴る。

それはノートに何滴も何滴も落ちていく。



―――――もう一人の私。力を貸して。






5滴目が垂れた次の瞬間、あたりは光に包まれる。






そして目を開けた時、そこは・・・・・・・・・

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ