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桃色ノート~死神との契約~  作者: 木々野 うい
6/12

違和感。

学校に着くといつも変わらない日常を過ごした。


ただ違うのは・・・



「美琴おはよーっ!」


「みこちゃんおはー!」


「ねぇねぇ昨日のテレビ見た!?」


「今までいじめててごめんねっ!」


「ねぇねぇ移動教室一緒に行こ!」




「う、うん・・・。」




周りが何もしてこなかったということと

話しかけてきたこと。


それも、家に帰れば母親が夕食を作って待っていて


「たまには一緒に食べようよ。」


と、暖かいシチューを私の前に持ってきた。



今日は不思議なことが起こりすぎている。



普通の生活なんだろうけど私にとっては普通ではない生活。

普通なら心地よいこの感じもなんだか不思議でしかなかった。


部屋に行ってから私は彼女を呼び出した。




「何!?契約する気になった!?」


「あんたさー。何したわけ?」


「へっ!?」


「へっ!?じゃないわよ!なにしたかってきいてんの!」


「え?僕何もしてないよー?」




こいつ・・・とぼけんのもいい加減にしろよ・・・。




「なんでそんなこと聞くの?」



そう笑った彼女は何か知っているかのように首をかしげた。


「おかしいじゃない!みんなが話しかけてきたり、お母さんがご飯作ってたり、こんなの私の日常じゃない!」


「いつもの日常の方が幸せ?」



いつもの日常の方が幸せか、そう聞かれたらそんなことは無い。

そりゃ今の方が続けば幸せなんだろうけど

何のきっかけもなく突然あんなふうに接してきたら誰だって違和感でしかないだろう。


「もういい!消えて!」



その言葉とともに彼女は姿を消していく。




絶対何かある気がする。



そんなことばかり考えていたが

その後4日も何もなく一日が終わっていった。




私の中で6日何も無かったらもうこのまま契約を破棄してもいいかな、なんて思い始めていた。


この生活にもだいぶ慣れてきてやっと普通の生活が送れているから。




だけどその、”何か”は5日目に起こった。



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