リミット
「は?なにいって・・・」
私は耳を疑った。
なぜさっきまで無邪気に笑っていた彼女がこんなことを言うのか。
私には理解し難い。
だけど、もしこれが本当だったら確かに彼女の言う通り
消してしまいたいほど憎んでる奴がいる。
それも多数。
そいつらを消したら私も死ぬって考えたら
自分の命がとてももったいなく感じる。
「まぁ、いないなら契約破棄することも出来るけど。」
「どうやって?」
「そのノートを破って燃やす。それだけで僕は消えるよ?」
「まって、考えさせて。」
いきなりこんな事をドバドバ言われても頭がおかしくなるだけだってわかんないのかなこいつは・・・。
なんて思っとけば通じるかなと思いつつ今日は彼女と一緒に眠ることになった。
次の日の朝、
彼女は契約者にしか見えないため、明日から学校について行って様子を見るとも言っているが、私から一人の時間を奪われたらたまったもんじゃない。
すると彼女はこういった。
「じゃあ一週間以内に契約するかしないか決めよう。一週間後、日付の変わった午前0時までに、契約を破棄するならノートをやぶってもやして。もし契約するならすぐにでもよんでね。ちなみに、契約破棄の行動をとらなかったら契約成立にするから。んじゃ!」
そう言って人の有無を聞かず消えていった。
まったく、せわしないやつだな。
とにかく今は急いで学校に行かないと。
私は駆け足で学校へと向かった。