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中学生の告白

作者: 穴倉 豊戸

「君のことが大好きだ!ずっと一緒にいてくれ!」

僕、潮浜海はクラスメイトの藤崎螢に愛の告白をした。ずっと前から好きだった。恋人になれたらいいなぁと思い、何度も告白しようとした。しかし、どれも言い出す前にビビって結局言えなかった。だから僕は「やっと言えた」という嬉しさと、「ついに言ってしまった」という相反する感情を持つことになった。

「うん。いいよ。ずっと一緒にいてあげる。」

小さい声だったが、確かに言っていた。

こうして僕たちは付き合うことになった。


二ヶ月が経過した。植物の葉が赤、黄などに色づき始めた季節。文化祭がやってきた。

「海!文化祭、一緒に巡ろうね!」

「もちろんだよ。螢。」

僕はこの日に懸けていた。僕たちは付き合ってから二ヶ月も経つのにまだ手すら繋いでいないのだ。

(今日絶対にキスまで進んでやる)

密かに僕は決心した。


いろいろな露天を巡り、ついに夕方、文化祭終了まであと少しという時間になった。

(今ならやれる!いや、やるしかない!)

そう思い、螢に話しかけた。

「なぁ、螢。」

「どうかしたの?海?」

螢はこっちを向き、不思議そうな顔をしていた。

「ちょっと、こっちに来てくれ。」

「ん。いいけど……どうかしたの?」

螢がこっちに寄ってきた。僕は螢に抱きつき、戸惑う螢の唇に強引に、でも確実に唇をくっつけた。

螢は、最初こそ戸惑っていたが、正気に戻ると離れて、海にビンタを張った。そしてこの場所から猛ダッシュして逃げた。

一人取り残された僕は涙を流していた。


文化祭が終わり、家に帰ったころ、何が悪かったのか自分なりに必死に考えた。しかし、何が悪かったのかさっぱりわからなかった。そこで、友達の連にメールで聞くことにした。

「今日、………………ってことがあったんだけど、何が悪かったのかなぁ?」

返信はすぐに帰ってきた

「マジか(笑)ザマァ(⌒‐⌒)ってか螢は男だよ?そりゃあ強引にキスなんてしたら一生もんの黒歴史だろ(笑)怒るのも当然だよ?」


読んでくれてありがとうございました。感想書いてくれたら嬉しいです。

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― 新着の感想 ―
[一言] 落ちが面白かったですが、そこに至るまでを、もっと読者を徹底的に誤解させるようないかにもな描写を入れるともっと面白いと思います。
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